こちらの写真は、巨大な台風の目です。
雲の落とし穴の中に吸い込まれてしまいそうな恐ろしさを感じます。
百年に一度とか何十年にあるかないかの大雨という言葉が、既に常態化してしまっていることに違和感を感じるようになりましたが、今回の台風19号もそういった自然災害をもたらしました。
今朝、TVで災害に関するニュースを見ていましたら、サンデーモーニングのコメンテーターが、「既に人類は文明の転換点を迎えている」ということを言っていましたが、まさにその通りだと思います。
石油を売りたいアメリカの政治家は、温暖化自体を否定してどんどん石油や天然ガスを未だに掘り続けています。身勝手な文明を謳歌し、大量の石油や石炭を燃やし続けている社会に、自然は大きなしっぺ返しをするようになりました。
これに対して、国内の大手住宅メーカーや資材メーカーは、洪水が起きても室内に雨水が侵入してこない密閉された家をテストしているそうです。
つまり、起ったことの原因を解決する取り組みをするのでなく、起きたことを如何に対処していくかという点でしか考えていないのです。(勿論、当面どうしていくかということを否定する訳ではありません)
地球の温暖化を食い止める為に、住宅をどんどん造ってどんどん壊すという構造の消費社会を止めるということをしないで、更にたくさん売る為の手段を考えているだけです。
このまま浪費社会を続けていけば、人類自体が地球で住めなくなるというのに、それを逆手にお金にしようというのは本末転倒な気がします。
私たちは、安くてすぐにダメになる住宅を大量に供給する時代を終わりにしなくてはなりません。いつも言うように、何世代もの人が修理をしながら百年単位で住み続けるような家を造る必要があります。
それは、ガス漏れや漏電火災が起きたら窒息死してしまうような家ではありません。地震が来たら、そんな性能(気密)が狂ってしまう家でもありません。
自然の摂理に基づいた自然素材の家であるべきですし、そうした家でも住みやすい環境を取り戻すことこそ私たちが取り組んべき課題なのです。
今のままの社会を続けていくのであれば、風速100メートル/秒、時間雨量150mmなんてスーパー台風や豪雨・竜巻・洪水が年に何度もやってくる日は近いかも知れません。
今回被災した人は大変お気の毒ですが、無事だった人もそろそろ根本を考えないと大変なことになると思いませんか?
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