昨日、関東方面のお客様からローウェン(Loewen)の引き違いサッシ(グライダー、スライダー)のレール枠が腐ってしまったというご相談を頂きました。
片引きの窓で一方の建具(障子)が開閉し、もう片方はハメ殺しという輸入サッシでは一般的な形式の引き違い窓です。
写真は、窓の下枠のレール付近をアップで撮影頂いたものですが、白いレールの上に可動建具が載っているのが分かります。その手前側がハメ殺し(FIX)の建具なんですが、レールとFIX建具との間に一段下がった空間があります。
その部分に水が溜まって、そこが腐って穴が明いたということらしいのですが、こんな構造的にベタなトラブルが起こるものかと不思議に思ってしまいました。
可動建具がレールの上を移動する為には、レール枠と建具との間には僅かな隙間がないとスムースにレールの上を滑ることが出来ません。
ということは、強い風や雨が可動建具に当たってしまう状況があれば、僅かな隙間を突いて雨が室内側に侵入するのは自明の理です。
もしそういう事態になるのであれば、水が外に排出されるように何か工夫があるはずですが、中が一段下がっていればそこに水が溜まるというのは子供でも分かりそうなものだと思います。
勿論、この部分だけしか写真に写っていませんから、どこかから水が排出されるような場所を作っていたり、雨の侵入を抑止する為に可動建具の屋外側に何らかのウェザーストリップが付いていたりしているのかも知れません。
こういう場所は、誰が見ても雨漏れしやすい弱点ですから、2重3重に対策を取っていてもよさそうです。ローウェンはカナダの高品質なサッシを作るメーカーですから、きっと構造的な何らかの対策をしているのだとは思いますが・・・。
それにしても、サッシの下枠を交換するのって相当大変なんですよ。でも、下枠の下地になっている構造材も腐っているかも知れませんから、窓の下枠を外してしっかり直さないと、アリや腐朽菌が繁殖する恐れがありますからね。
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