先日、日本家屋のリフォーム(内装工事)を行った。
日本古来の土壁が施工された状態で、随分長い間仕上げをしないまま住んでいたそうな。だから、仕上げ前のグレーの荒壁がむき出しの状態の室内が、お分かり頂けるだろうか。
普通なら、ここで漆喰を塗り重ねて真っ白に仕上げるのだろうが、私たちは北米製の天然石膏のパテとドライウォール用塗料のパラペイントを使うことにしました。
天然石膏のパテは、漆喰と同じカルシウムが主成分ですから、土壁とは馴染みやすいのです。実際石膏を土壁に塗ってみると、これが結構漆喰に見えるではありませんか。石膏パテは乾く過程で収縮しませんから、ひび割れを起すこともありません。
でも、このままにしておくと石膏の粉が手や服に付きますから、ツヤ消しのパラペイント「エリートスウェード」を上から塗ります。勿論、ツヤ消し水性塗料のエリート・スウェードを塗る前に、染み込み止めのプライマー(下塗り塗料)を塗ってくことを忘れてはいけません。
さあ、仕上がりはどうでしょうか。
真っ白な色のエリート・スウェードを塗りましたから、まるで上品な漆喰塗りみたいですよね。と言うか、多分これがドライウォールだって、全然分からないです。勿論、塗装ですから白い粉が手に付いたり、表面がボロボロ欠けてきたりすることはありません。
特にいいのは、汚れたら少し濡らした雑巾で拭き掃除が出来るということです。漆喰ではこんな芸当は難しいですよね。そして、天然石膏のパテとドライウォール用塗料は、意外と日本家屋の内装仕上げには持って来いなんですね。
木造の日本家屋にお住まいの皆さん、漆喰仕上げにお金が掛かるからと言って和室にビニール・クロスなんて張らないで、是非体にも安全なパラペイントの塗り壁にしてみて下さいね。
こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。