バランサーが飛び出してきたサミット製シングルハング

バランサーが飛び出してきたサミット製シングルハング

バランサーが飛び出してきたサミット製シングルハング

先日、福岡県久留米市のお客様からバランサーが外れてしまったので、修理出来ないかという問い合わせを頂きました。

地元の業者さんは、輸入サッシ・メーカーが日本から撤退しているので、修理は不可能だと言っているとのこと。

だから、国産サッシに交換を勧められたそうですが、デザインや性能が気に入っているこのサッシをどうしても使いたいと考えているようです。

このサッシは、サミット(Summit)社の樹脂製シングルハングで、建具(障子)内に内蔵されたチャネルバランサーのバネの力を利用して重い建具を簡単に上げ下げ出来るようにしています。

本来中に隠れているバランサーが、建具の下から飛び出してきていますから、恐らくバネが錆びてうまく吊り紐を巻き上げることが出来なくなったのではないかと思います。その為、吊り紐も窓枠から脱落して、それも下から飛び出してしまったという感じでしょう。

こういう場合、不具合のあるチャネルバランサーだけを交換すれば直ると思いますが、建具に装着されているトップガイドというパーツも悪くなっている可能性もあります。これが不具合を起していると、今度はバランサーが建具の上から飛び出してきますので、修理は完了出来ません。

トップガイドという小さな部品は、樹脂で出来ていますから、長年使っているとバランサーと同様に交換すべきタイミングが来ますかので、15年程度で一度交換しておきたいものですね。

また、サッシ自体もホコリや汚れが溜まって、建具の動きを阻害するかも知れませんので、掃除や潤滑剤の塗布も必要です。どこのメーカーの上げ下げ窓でも、バランサーによって開閉操作をスムースにしていますから、将来必ずメンテナンスが要ることをお忘れなく。

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