お知らせ : ページ 274

ドライウォールは、下地の素材と施工が大事

石膏ボードが互い違いに張られて、まるでレンガ積みようなデザインになっていますね。強度を出す為には、壁も当然同じようにしなければなりませんが、天井もジョイント部分が揃わないように施工するのです。

まあ、これくらいのことを理解していないビルダーはいないと思いますが、手間を減らそうと考える住宅会社や工務店は、敢えてこういう施工をしないかも知れません。

とにかく、つなぎ目が揃うと、割れの範囲も長く大きくなってしまうと思って下さい。ですから、極力大判のボードを張ってつなぎ目を少なくすることも有効です。材料の切れ端を捨てるのがもったいないからと、小さな切れ端のボードをたくさん張るようなことは、厳禁です。

あと、ボード張りにはボード釘を使わず、必ずスクリュー・ビスを用いましょう。釘だと抜けてくる恐れがあるからです。

また、ジョイントを処理するには、テーパーボードという紙テープや石膏パテが載りやすい専用ボードを使わなければ、いい仕事は出来ないですよ。

最後に、石膏パテですが、ジョイント部分は、出来るだけ薄く何回も重ねて塗って下さいね。また、徐々に塗り幅を広げていくことも大切です。一気にパテを厚塗りすると手間は減っても、パテがしっかり乾かず、将来の割れの原因にもなるのです。車のワックス掛けと同じ原理です。

勿論、ジョイントテープも専用の紙テープ以外はダメですよ。メッシュテープや寒冷紗(かんれいしゃ)では強度が出ませんから。

石膏パテは、北米産の天然石膏のパテを使いましょう。乾くと黄色く見える国産パテは、有機溶剤を使って早く固く乾くように作られているので、柔軟性がなくその分割れやすいのです。水分蒸発だけで時間を掛けて乾かす輸入のパテとは、強度も美しさも全く違います。

健康的で体に安全なカナダ製水性塗料パラペイントを塗って仕上げるドライウォール。表面は、非常に薄い塗膜でしかありませんので、下地をごまかすと壁や天井の美しさ・完成度に影響します。ここで材料や施工に手を抜くと、折角のドライウォールが台なしですね。

天然石膏を使って真っ白な下地に仕上がるのが、ドライウォールの証です。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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耐震金物 ホールダウン・アンカー

私たち ホームメイドの2x4工法では、地震対策として様々な工夫をしていますが、これもその一つ。

通常、基礎と土台(角材)とを緊結させる為に、基礎に短いボルトを一定間隔で入れてナットで締め付けます。ただ、これだけでは、構造の一番下にある土台が固定されたに過ぎず、地震の際の引き抜き力(垂直方向に引張る力)に対してその上にある柱や壁が十分対応出来ないのです。

そこで施工されるのが、このホールダウンアンカー。建物の四隅に基礎から立ち上がる長い棒状のアンカーボルトを入れておきます。それを頑丈な柱材に耐震金物で固定することで、大きな地震の引っ張り力に柱や壁も一緒に耐えるという構造が出来上がるのです。

当然、1階と2階とが離れないようにしなければなりませんから、同様のホールダウンアンカーを1階天井(2階床組みでもあります)に施工するんですね。こうして、基礎と1階、1階と2階、場合によっては2階と3階の全てがお互いに引っ張り合って、地震に耐える構造となります。

これ以外に、帯金物で同様の対策をすることを併用しますから、私たちの家は更に地震に対して強くなるのです。

あと、ホールダウンの金物が、どうして浮いているのか。浮かせない方がしっかり固定するじゃないか、という方もいるでしょう。

でも、そうじゃないんですねぇ。地震は縦だけでなく横にも揺れます。その時金物に遊びがなくて、その力を逃がすことが出来ないと金物が柱や床の木材を破壊したり、金物を固定するボルトが外れてしまうなどということが起きかねないのです。

さて、皆さんのおうちにはこうした施工はされていますか?私たち ホームメイドでは当たり前の施工ですが、コスト低減や工期短縮の加減で施工していないなんてことは、結構あるんですよ。

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輸入掃き出しサッシの高さ調整

あるお客様から輸入サッシについて、下記の質問を頂きました。

「和室にある大きな窓(スライディング・パティオ・ドア)ですが、開閉時に重い状態なのはレールにゴミ等が付着しているのではないかと考えています。一応、グリスをレールに塗っているのですが、別途アドバイスがあればお願いします。」

このPatio Doorが重い件ですが、まず考えられるのは、建物の構造自体が沈み込んできてドアの上に負荷が掛かってきている可能性です。

通常窓の上には遊びの空間が取ってあるのですが、それが少なかったり、上枠を構造体に固定してしまったりすると、ドア枠が上から押されますので、枠がドアにのしかかって重くなります。

その場合、ドアの高さを下げることが有効となりますが、ドア(建具)の内側の下枠にプラスチックなどのカバーがされたところがあります。(通常2箇所ありますよ)

もしあれば、そのフタをマイナスドライバー等で外して下さい。その中に高さ調整用のビスが入っているはずです。それをドライバーなどを使って回すとドアの高さが上下します。

で、肝心なのは2箇所共調整してドアを水平に保つことです。でないと、ドアが傾いてしまいますからね。あと、回す前にどの位置から回したかを覚えておく為に、マーキングしておくことも忘れないで下さい。

どれだけ回したか分からないと、万一間違えた時に元に戻すことが出来ませんから。

輸入住宅のメンテナンスで質問がある方、ご自身ではサッシの調整が難しい方は、お問い合わせ下さい。

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バランサー・コイル、無事交換完了!

カナダ、ヴァイスロイ(Viceroy)社製ダブルハング・ウィンドゥ(上げ下げ窓)のメンテナンスに、今日愛知県一宮市まで行ってきました。

窓は、いわゆる輸入の樹脂サッシ。北米では、PVC WINDOWと呼ばれる断熱性と価格とを両立させた窓ですね。

ブログで1月に入荷したと書いたバランサー用コイル・スプリングを実際に交換してきました。これが片方切れてしまうとサッシを開閉する際に傾いてしまい、うまく上げ下げすることが困難になります。

サッシの両側にバランサー(バランスとも言う)と呼ばれるバネ部品が付いていて、サッシのバランスを保ちながら、人間がサッシを持ち上げる力を軽減してくれるという仕組みなんですね。この仕組みは、ヴァイスロイ社の窓に限らず、サーティンティード社など多くの北米樹脂サッシメーカーが採用しており、輸入住宅ブームの際に取り付けられたダブルハング・シングルハングの輸入サッシでメンテナンスを必要としているおうちは、相当な数になっているんじゃないかなぁ。

このバランサー用コイル(バネ)は、経年劣化で10年くらいすると切れてしまうのが一般的です。

北米ではこうした仕組みが一般化していますから、住み手の皆さんはこれをよく知っているのですが、日本の消費者の皆さんだけでなく、輸入住宅を施工している工務店さんも部品や交換方法の知識を知らないことがよくあります。だから、多くの皆さんは、慌ててしまうんです。

つまり、日本では、交換方法をプロでも分からないなんて話なんですね。という訳で、凝り性で変わりもんの私たち ホームメイドの出番となったのでした。

でも、全国で困っているという人はたくさんいるでしょうから、うちのようなビルダーが増えていってくれないと、輸入住宅の普及など程遠いものになってしまいます。その為にも、私たちはHPなどで多くの皆さんに情報公開して、輸入住宅の知識や素晴らしさを知ってもらうように心掛けています。

それにしても、今回はたまたま近くにいて、ほんとよかったです。

いつもの輸入サッシメーカーとは勝手が少し違いましたが、仕組みに大差はありません。ちゃんと交換出来ましたよ。

今後自分自身でやるというお客様の為に、予備の部品と作業の手順も伝授してきました。全国でもこういったトラブルでお困りの方がいらっしゃれば、出張費を頂ければメンテナンスにも応じます。勿論、部品のみの調達も可能です。そういう方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: バランサー・コイル、ようやく入荷!

尚、窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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洗い(ケレン)が悪いと、塗装は剥がれます

街でよく見かけるカラーベスト・コロニアル葺きの屋根。コンクリートの薄い板に防水塗装をした屋根材ですが、未だにこういう塗装された屋根が日本では多く使われています。欧米でこうした屋根材を使うということはありませんが、これも日本のフェイク文化なんでしょうねぇ。

欧米の教会や歴史的な建物には、粘板岩を薄く剥いだ天然スレートの屋根が使われています。本物の石ですから、何もしないでも耐久年数は120年以上と言われる素材です。

確かにカラーベスト・コロニアルに代表されるスレート瓦は、形こそ天然スレートに似せて作られていますが、表面が塗装ですから10年程度で塗り替えが必要となります。塗り替えしないと、主材であるコンクリートに雨が染みこんで、中がボロボロになり割れてしまいます。安かろう悪かろうですから仕方ないですが、これでは日本の住宅文化がよくなるはずはありません。

とは言え、定期的な塗装のメンテナンスをすれば、60年は持つとされていますから塗り替えする訳ですが、この写真のようでは意味がありません。屋根の黒い部分の色からすると、まだ塗ってからそれ程時間が経ってはいないでしょう。せいぜい数年です。

でも、土が載っているように見えるグレーっぽい部分は、実は塗装が剥げてきている状態です。この剥がれは次第に広がっていきますが、直すことは出来ません。塗り直す前に、ケレンという作業で表面の汚れを十分に洗浄すべきだったのですが、いい加減にやったか、洗浄しなかったかで、下地が剥離して新しい塗装が徐々に浮いてきてしまっているのです。

剥離した部分を塗装し直しても、また別の場所が剥がれてきますから、いくらやっても元の屋根の状態には戻りませんし、再洗浄すれば悪い所が全て剥がれるということでもありません。

外壁の塗装も何か変ですが、どうしてかは不明です。寒い冬の早朝だったせいでしょうか?奥へ向かう壁に、何故長細いラインが出来ているのでしょうか。不可解な日本の住宅産業の問題が、こんなところからも見て取れますね。家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: 屋根の塗り直し用国産塗料 (2010年1月17日)

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輸入玄関ドアの安全対策

NETの記事をご覧になってお問い合わせ頂いた方から、防犯対策についてご相談を頂きました。それは、玄関ドア(外部ドア)のセキュリティ対策。この家を建てた工務店さんからは、輸入の木製ドアにデッド・ロックを追加するといったことは出来ないと言われたそうで、私たち ホームメイドにお声が掛かったのでした。

それにしても、鍵穴一つ彫られないなんて、あまりに技術がないですよねぇ。これが日本の住宅業界の実態です(笑)

さて、最近空き巣や不審人物の情報が、名古屋やその周辺地域でも多くなってきていますので、如何に泥棒さんたちを寄せ付けないようにするかが課題となりつつあります。

このお宅は、ロックが1つしかない状態でした。更にそのロックを掛ける為のデッドロックバーが外部から丸見えで、不安に思われていたそうです。

まず、輸入住宅で多く使われる輸入のロックシリンダーは、鍵の山を感知するシリンダーピンが6個装着されています。通常国産品では4個である為、その分輸入品は鍵を開けるのが面倒なんですね。

また、これを無理にこじ開けようとするとピンが全て飛んでしまい、外から回すことが不可能になるという構造を持っているので、輸入のロックは安全とも言われます。ただ、いくらロックセットが安全でも、隙間から見えるデッドロックバーを切断されたら、何も意味がありません。

ですから、このデッドロックバーを隠す工夫が必要となる訳です。それが、外部ドア用ガードプレート(北米ドア用)【PDF】。

また、万一ロックが解除された場合、もう一つロックを付けておけば、ロックを解除する時間は、倍掛かることになります。いわゆるダブルロック化による時間稼ぎの防犯対策ですね。

こうした対策は、比較的簡単に行うことが可能です。あとは、こうした施工をちゃんとやれるところを見つけることが大切ですね。私たちに相談を希望される場合は、お問い合わせ下さい。

北欧の輸入ドアは・・・・
詳細説明資料: レクサンドーレン(レクサンドドア)・スウェドア用ガードプレート【PDF】

また、木製玄関ドアの塗装には、パラペイント ティンバーケア【PDF】 をお使い下さい。

<関連記事>:心棒を外されてもドアは開きません (2019年6月11日)

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ガスこんろ等の事故の防止について

ガスこんろ等の事故の防止

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全調査課より、誤使用や不注意によると思われるガスこんろの事故が多発しているとの注意喚起が行われています。

詳細は、下記をクリック頂くとご覧になれますので、トラブル事例を参考にしてくれぐれも安全に注意してお使い下さい。

関連記事:
ガスこんろ等の事故の防止について(注意喚起)

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これで完納です

去年大量のノブを知り合いのキッチンリフォームの方から注文頂いたのですが、一度に全品出荷されず、ようやく最後のノブが到着した。おおよそ3ヶ月くらい掛かったという感じなので、気の長い話であるが、北米のメーカーはどこもこんな感じです。

真面目な日本人からすると信じられない話ですが、世界の大多数の人たちの常識はこんなものです。

それにしても、このクリスタルノブは綺麗でしょ。キッチンキャビネットだけでなく、洗面や家具の引き出し、収納ドアの取っ手として使えば、家の中が華やかになりますね。以前にも他のクリスタルノブを紹介しましたが、こちらも同様にイタリアの高級クリスタルで有名なムラノのガラスです。

一つひとつ手づくりしたバラのデザインですので、どれ一つ同じ形はありません。工業製品のガラスと違って、伝統工芸品はそんな点も贅沢ですよね。

こうしたデザインの商品や輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。

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「家なら2x4net」にコラム記事を寄稿しました

家なら2x4net2x4の家づくりを応援するポータルサイト「家なら2x4net」に「美しい輸入資材と上手に付き合う」というテーマでコラム記事を寄稿しました。毎月1度、私が記事を書いていますので、お時間のある方はどうぞ過去の記事もお読み下さい。

本物の輸入住宅を目指して Vol.14:– 美しい輸入資材と上手に付き合う-

今までの掲載記事:– 本物の輸入住宅を目指して –

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輸入のガレージ・ドアの調整をしてますか?

北米でよく見かけるオーバースライダー式のガレージ・シャッター。

大きなスプリングの力を利用して重いガレージドアを引き上げるので、小さく非力なモーターでも十分に開閉出来るという仕組みです。

非常に合理的に考えられているので、国産のオーバースライダーでもこうした輸入部材を取り入れてシャッターを造っているところも少なくない。

ただ、こうしたガレージシャッターは、定期的にドア・バランスをチェックしたり、吊り下げワイヤーやトーション・スプリングの交換をしてあげる必要がある。

左右のガイドレールに均等に力が加わっていないと、重さのあるシャッター自体が徐々にどちらかに傾いてしまい、そのうちバランスが崩れて開閉が難しくなるなんてことがよくあります。それこそ、故障して開けっ放しにでもなったら、防犯上大変なことになりますね。

このシステムの理屈さえ分かっていれば、素人の皆さんでも自身で十分調整が出来るとは思いますが、予備知識なしに下手にボルトを外そうものなら、重量物だけに危険が伴います。

自動車でも車検が必要なように、ガレージドアもプロに定期点検をお願いして下さい。最低でも5年に一度はして欲しいですね。

人間の造るものに、一生メンテナンスがいらないなどというものはあり得ません。手間暇掛けて、その便利さや美しさを維持出来るのです。そういうことにお金を掛けても惜しくない、そんな愛着のある住まいにして欲しいものです。

輸入住宅のガレージドアでお困りの方は、お問い合わせ下さい。お力になれるようでしたら、手助けさせて頂きますよ。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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