お知らせ : ページ 291

遊んでいる訳じゃありません

カナダのレンガ職人は、おおよそ4つある建物の壁を一つずつ仕上げていきます。一面全てを積み上げたら、次の面へと進んでいく訳ですね。

全周ぐるりと1段ずつ積んでいくという方法もあるでしょうが、その場合グルグル何度も家のまわりを回って積むことになります。それだけで、総移動距離も長くなって時間も掛かるし、効率も悪くなります。

だから、レンガ職人は、1面毎に積むことで早くて美しい施工を実現する訳です。

さて、そんな時、積まれていない面はこんな感じになっています。建物のコーナーをちょっとだけ折り返したところまでレンガが積んであるのですが、何やらレンガが挟んであります。カナダ人が、ちょっと遊んで挟んだような感じがしますが、実は意味があるのです。

察しのよい方ならお分かりかもしれませんが、こうやって少し斜めに挟むことによって施工した直後のレンガが下に垂れないようにしているのです。

また、水平を出す為の道具も、木の切れ端のようなものに糸を結び付けたようなものを使います。勿論、これもカナダ製。こうした単純な原理を利用した道具だから、すばやく正確な仕事が可能となるのです。

それにしても、ビシッとまっすぐ積まれたレンガは、かっこいいですよ~。カメラマン(私)が悪いので、写真は壁が斜めです(笑)

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ボトム・シルの裏側

先日、友人のフレーマーさんが日進 Y邸の現場を見に行ってくれた際に、窓のボトム・シルの水切りの細工を写真に撮ってきてくれましたので、ご覧に入れます。

ただ一本、浅い溝(アンダーカット・ラインと呼びます)を掘ってあるだけですが、雨だれ防止にはこれが威力を発揮するんです。ものごとは単純な方が、長続きするし壊れない。

ピラミッドやローマの遺跡が残っているのも、石器時代の洞窟壁画が残っているのも、それは素材や技術が素朴で単純だったからなのです。レンガ積み外壁もボトム・シルの溝も、素材や原理が単純だという点で、同じだと思いませんか。

私たちの輸入住宅は、歴史的建造物のように100年以上の耐久性を目指しています。だから、こういう部分にもこだわるのです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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Window Bottom Sill

レンガを積む時、窓の下にレンガを縦に並べてアゴのように出っ張らせます。

その時、並べたレンガに少し傾斜を付けるんです。そうすることで、窓に付いた雨がボトム・シルの先端から下に落ちることとなり、外壁に雨だれのシミが付かなくなるんだなぁ。

今回は、レンガを縦に置くのでなく、専用のボトム・シル材をカナダから輸入してみました。レンガの黄なびた色とボトム・シルのグレーがコントラストを生むので、窓周りも締まってみえますし、豪華です。

なかなか手の込んだ仕事でしょ。ホームメイドの家づくりも、日々進歩を続けます。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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ハンド・ブリック・カッター

レンガ積みをしている現場で、今回初めてブリック・カッターなる機械を導入しました。

丸い刃が付いたチェンソーみたいでしょ。

エンジンでブレードが回転するので、音はチェンソーと変わりません。

日本の卓上旋盤では作業性が悪いそうで、どうしてもカナダから購入して欲しいという希望でした。いろいろとリクエストが多いのも、カナダ人の特徴なのか、それとも道具へのこだわりなのか・・・?

日本人の私からすると、こちらの道具の方がレンガの固定が難しいように感じるのですが、カナダではこのカッターしか使わないようです。

これ、新品で買うと結構な値段なんですが、たまたま中古でいいのがあったので助かりました。

あとは、モルタル・ミキサーの大きいのが欲しいそうな。うちのは、古いけど、結構大きい方なんだけどなぁ。

まぁ、ネクスト・タイムですね。

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日進 Y邸 オープンハウス 追加情報!

2月14(土)~15日(日) 開催のオープンハウスの新聞折込みチラシが完成しました。
新色のクラッシックなカナダのレンガを使った総レンガ積み。当日は、カナダ人のレンガ職人も、その仕事を見せてくれる予定です。
また、ドライウォールも施工途中ですので、その様子もご覧下さい。

住宅メーカーとは一線を画す本物の200年住宅とは?私たち ホームメイドの輸入住宅を皆さん、見にいらして下さいね。詳細は、下記アをクリックしてご確認下さい。
日進 Y邸 オープンハウス チラシ

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2月14・15日にカナダのレンガ積み現場をお見せします!!

2月初めから1ヶ月間、3人のレンガ職人が、日進市のY邸の外壁を積みに来日します。名古屋では滅多に見られない本場のレンガ積み外壁の施工です。

今回は、新しい色・デザインのCortesというレンガを使います。また、チェンソーのような道具、ハンディ・ブリックカッターもカナダから輸入しました。どちらも国内初登場!!
カナダの職人の技術やレンガ積み外壁の迫力をご覧になりたい方は是非見においで下さい。
なかなかこんなチャンスはありませんので、是非、この機会をお見逃しなく!!

日時;2月14日(土)・15日(日)午前10時~午後5時
現場住所:愛知県日進市藤枝町奥廻間1238-219
地図はこちら

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帯金物の固定は、急がない!

12月19日の日記で建方工事がスタートしたというお話をしましたが、年明け前にほぼ工事を終えることが出来ました。工事を担当してくれた大工のSさん、有難うございました。彼には、初めて建方を通しでやってもらいましたが、なかなか納まりもきれいです。

昨日は、スタッフの2人が、今年最後の現場清掃をしてくれました。私は、年明け早々の電気配線工事の為にお客さんに配線プランの提示を行いました。

さて、ここでまた仕事のウンチクを・・・。

木造2x4工法は、通常の在来工法のように柱や梁(ハリ)といった骨組みを最初に造って、床をその後に造るということはやりません。2x4の場合、下から順番に組み上げていきます。まずは、1階床組。次に1階壁、そして1階天井(2階床)、2階壁、2階天井、屋根伏せという作業です。

木は、本来立った状態で生育しますので、柱のように立った状態で上下から力を加えても鉄骨のような強い圧縮強度を持っています。逆に、木を寝かせた状態で上下に力を加えると圧縮強度が小さいので、木がつぶれて小さくなってしまいます。

ということは、床組や梁、桁のように木を横に寝かせた状態にする場所では、建物の重さによって圧縮され小さくなるんです。それを予め計算して造るというのが、この写真です。

このように、遊びや逃げと呼ばれる隙間を造っておくと、建物の狂いや歪みに柔軟に対応できるんですね。

だから、帯金物も最初はこのように建物に固定しないでおきます。重い屋根材やサッシ、石膏ボードを貼った状態にして、ある程度建物に負荷が掛かった時にこの金物を打ちつけます。(石膏ボードを張る工程が先になる場合は、材料だけを建物内に搬入して、建物にボードの重量が掛かった状況にしておきます)

そうすることで、帯金物のたわみや緩みが抑えられるという訳です。いや~、建築って深いですなぁ~。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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無事、オープンハウスを終えました

週末に知多市 K邸のオープンハウスを開催させて頂きました。

日曜のお天気も曇りがちでちょっと心配していましたが、日曜の午後が一番の盛況となりました。カナダにある家と全く同じように造られたお宅というのがなかなかないのか、皆さん興味を持たれていたようです。

中でも、カナダ人のご主人と来られたご夫婦は、自分の実家と全く同じ雰囲気なので、驚いたという感想を頂きました。やっぱり、日本の住宅事情は豊かでないのでしょうかねぇ。

写真は、ガレージの上に造った主寝室。グレーグリーンのドライウォールの壁とダークブラウンの家具、白い窓やモールディングのコントラストが絶妙でしょ。家具は、カナダでお客さんと一緒に買ってきました。ベッドの価格(マットレス等は別)は、何と$399。こうして賢く買い物をすれば、日本で調達するのに掛かるコストでカナダツアーの費用が出ちゃいます。

お金を掛けなくても、豊かな生活を送れると思いませんか。その為には、自身のセンスを磨くことといいビルダーと出会えることが大切です。

<仕様>
床:北欧 パイン 無垢材 20mm厚
壁:カナダ PARA社製 ドライウォール塗料
窓:Boreal Window

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秘密基地の内部

愛知県知多市 K邸のオープンハウスが、もう今週末に迫ってきましたが、今日はそのメインの見せ場であるガレージの中が、どうなっているのかをお見せします。

オーバースライド・ドアは、両脇のガイドレールに沿って、頭の上まで持ち上がってきます。頑丈にできていますので、シャッターの重さも相当なもの。それ単体を上げようと思っても、人間の力くらいでは上がりません。

そこで、大きなバネをゼンマイのように巻き上げておいて、その反動を利用してドアを持ち上げます。ただ、バネの力が大き過ぎるとドアが常に持ち上がった状態になってしまいます。そこで、ドアが持ち上がらないギリギリのバランスになるようにバネの巻上げを行うんです。

そして、実際のドアの稼動には、電動モーターを利用します。前にも述べたように、このモーターはガレージ内のスイッチや車内のリモコンで操作出来ます。ですから、雨に濡れずに車から乗り降り出来るという訳です。

あと、こんな大きなガレージ・ドアですから、万一ドアの下に子供がいたり、物が置いてあったりすれば、大変なことになります。その為の安全装置として、ガイドレールの下には赤外線センサーが取り付けられていて、その赤外線を遮断するものを感知すると、自動でシャッターが止まり、逆回転してシャッター持ち上げるという機能も付いています。

あと、写真中央に赤い取っ手の付いたヒモがぶら下がっていますが、それを引っ張れば人間の力でシャッターを動かすことも可能です(勿論、中からしか開けられませんが・・・) だから、モーターが壊れて動かなくなってもドアを手動で開けられるんですね。

輸入のガレージ・シャッターは、よく考えられていますねぇ。

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照明なしでも暗くない

どこの家でもひとつくらいは暗く寒い部屋があるんじゃないでしょうか。まあ、全室南向きなんて日本の土地事情からすれば、あり得ないですよね。

でも、設計段階から方位の具合をみて、建物の形や窓の位置を考えていけば、南向きでなくとも光の入る明るいおうちはできるもんです。

愛知県知多市にある輸入住宅のK邸の敷地は、南北に細長い。だから、南に向いている部屋には限界がありました。そんな状況だから、玄関ホールを中心にして北側にある部屋全てをここに面するようにしたのです。

そして、この玄関ホールにスカイライト(トップライト)の窓を付けることにした。側面の壁に付いた窓より天から光からは、約3倍の光を取り入れられる。だから、明るい玄関ホールから各部屋に、光を供給するといったデザインにすることが出来たのです。

カメラの露出の関係で、写真では暗く見えるかも知れないですが、実際は非常に明るい北側玄関になっています。

スカイライトは、いつものように内側が木製になっている北欧のVelux社のものを使いました(外側はアルミ)。ガラスもペアの強化ガラスだから、断熱及び破損の心配もありません。

木製のバラスターと呼ばれるきれいに並んだ手摺の子柱。こういうところにも、職人の手間暇を感じて下さいね。

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