お知らせ : ページ 5

ハード社製ハメ殺しサッシの交換用建具の塗装

ハード製ハメ殺しサッシの交換用建具の塗装

こちらは、奈良県のお客様のおうちに納める輸入サッシ用の建具(障子)です。

何故だか理由は分かりませんが、ペアガラスの1枚が割れて建具ごと交換するということで調達したものです。

ハード(Hurd)という社名は既にありませんが、その会社を吸収合併したシエラ・パシフィック(Sierra Pacific)というウィンドウ・メーカーが、今でも製造・メンテナンスをしていますから安心して下さい。

このサッシは、吹き抜けの高い場所にあるハメ殺し(FIX)の窓で、交換・取付けをするには足場が必要となります。結構大きめの建具ですから、脚立のような簡単なものでは取り付けることも難しいと思います。

今回、無塗装で来たアルミクラッドの木製建具に濃いめの木部防水塗装を社内で施して、屋外側のガラスの周囲も防水処理を行いました。ですから、窓枠で隠れてしまうような縁のところまで、ちゃんと塗装が出来ていますから、雨漏れ等の心配は必要ないと思います。

連休明けの5月中旬には現場に取付けに行きますが、それまでは当社の倉庫で乾燥・熟成をする予定です。こんな手順で仕事をしているメンテナンス会社は、あまり国内にはいないかも知れませんが、完成度を上げたいならこれしかないでしょうね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , |

最近、神戸の案件が多いです

バランサーの不具合で開けられない輸入サッシ

先日、神戸の異人館のメンテナンスをしていらっしゃる建築会社様からメーカー不明の輸入サッシを修理出来ないかというお問合せを頂きました。

写真は、バランサーの不具合で開けられない輸入サッシの上げ下げ窓。

建具(障子)を吊っている紐(糸)が切れてぶら下がった状況ですから、この状態では窓を開け閉めすることは出来ません。

協力会社の皆さんにも声を掛けられたそうですが、こうした窓に知識や経験を持っている人が誰もいないとのことで、ホームメイドにご相談を頂いた次第です。

異人館らしく木製の窓を白く塗った感じは、クラシックで素敵です。これからいろいろ調査をして、必要なバランサーを特定していく訳ですが、おおよその見当は付いています。

ただ、バランサーは建具の重さによってバネ強度が違いますし、建具の高さ(開閉するストローク)によって紐の長さも変わります。ですから、ちゃんとチェックしないと、うまく修理出来ませんから要注意です。

でも、このサッシのバランサーを交換するのって、多分結構面倒で手間が掛かるはずなんです。きっと、他の上げ下げ窓もバランサーの寿命が来ているでしょうから、この際一緒にメンテナンスしてしまった方が、お客様にとっては得かも知れませんね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

奥行きのあるラッチ・ストライク

奥行きのあるラッチ・ストライク

先日、成田市のお客様のところに、玄関ドアの修理メンテナンスにお伺いしたという記事を書かせて頂きました。

その際、ドアハンドルのラッチを受ける側のラッチ・ストライクも交換したという話を書きましたが、これがそのストライクです。

ドア枠とブリックモールディングとがほぼ同じ面に取り付けられていると、普通のストライクでは短すぎてブリックモールディングの先まで届きません。

そうなると、ラッチがストライクに当たる前に木で出来たブリックモールディングの方に当たってしまいます。これを避ける為にほんの少しブリックモールディングの取付け位置をずらしてやればいいのですが、そういう考えが大工さんになかったのだと思います。

ラッチがブリックモールディングに当たって、どんどん木が傷んできますから、何か方法を考えなければなりません。そこで私たちがアメリカから輸入したのが、「奥行きのあるストライク」です。

これなら、ブリックモールディングの先までストライク・プレートが延びていますから、ラッチの頭がモールディングに当たることなく、ストライクの穴に滑り込みます。

この問題で長く困っているお客様は多いと思いますので、取付けを希望される方はご相談下さいませ。

<関連記事>: 継ぎ足されたストライク・プレート (2016年3月18日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: 資材・商品 | タグ: , , , , |

ピーチツリー製玄関ドアのヒンジ交換

ピーチツリー製ドアのヒンジ交換

玄関ドアがドア枠に当たってきて、ドアが開けられないというトラブルの相談を頂き、遠く千葉の成田市まで行ってきました。

千葉と言っても都市部ではなく、森や田んぼが広がるコロナとは無縁の場所にある輸入住宅でした。

以前にも記事に書かせて頂きましたが、ピーチツリー(PeachTree)のスチールドアは、ドアやドア枠の形状やサイズが特殊ですし、そこに付いているドアヒンジも互換性のないものです。

今回、その特殊なドアヒンジを調達することが出来ましたので、それを使ってドアの調整を行うというものでした。で、実際に現場に伺ってドアの状況を確認すると、3つあるヒンジのうち2つがドアから外れ掛かっていました。

それが原因でドアが倒れ込んで、ドア枠に当たってきているというのが分かりましたから、まずは取付けビスを緩めてヒンジを外したのですが、ビス穴から延びた大きな亀裂がいくつも走っているではないですか。

この状況では、いくらビスを締めようとしても空回りして抜けてきてしまいます。

また、ドアの両面にはスチールのパネルが張ってあって、その中に木で出来た下地があるという構造なんですが、ヒンジを留める部分の下地が少しずつ外に出てきている感じでした。

つまり、ドアヒンジを下地にしっかり留めても、ドア自体は徐々に倒れ込むといった状況となっているということです。

何故そんな状況になったのかは、推測する以外にありませんが、恐らくドアを取り付ける際に、大工さんが下穴を明けずにいきなり太めのビスを木下地に電動ドリルで揉み込んだことで、下地が割れてしまったのではないかと思います。

そうなってしまうと修理は不能となってしまいますから、ヒンジを適当に取り付けて見えなくして施工を完了したのでしょう。

でも、ビスは一部しか留まっていませんし、割れもどんどん広がっていきますから、ドア自体が徐々に壊れていって開閉にも支障が出てきたのだと思います。こうなってしまうと、普通はドア交換以外に直す方法はありません。

でも、成田まで行ってすごすご帰ってくるという訳にはいきませんから、お客様に状況を説明して、ヒンジの取付け位置を割れの出ていない部分に変更してドアを調整・メンテナンスするという方法を取りました。

勿論、本来の位置と違う場所にヒンジを取り付ける訳ですから、バランスが十分という状況ではありません。また、取付け位置の下地も加工しなければヒンジを取り付けることが出来ませんから、作業は困難で時間も掛かります。

試行錯誤を繰り返しながら、5時間掛けてドアの位置を納得出来る状況に納めることが出来ました。

最後に、無理やり取り付けてあったドアクローザーを外し、開閉を更にスムースにすると共に、気密パッキンのウェザーストリップを交換し、ステンドグラスの周囲の防水処理を実施しました。

そうそう、ドアラッチがドア枠に当たって枠が傷ついていましたから、ラッチ・ストライク(ラッチ受け)も幅広の特殊なものに付け替えました。

こうしたメンテナンスは、どこのビルダーでも出来るということではありませんし、こうしたからといって今後のメンテナンスが要らないという状況でもありません。あくまで、今出来る最大限の調整・補修であるということを覚えておいて欲しいと思います。

<関連記事>: 擦り減ったピーチツリー社製玄関ドアの特殊ヒンジ (2020年4月21日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , |

新品でもつなぎ目は気になります

防水処理をしたマーヴィン製ケースメントサッシ

こちらは、先日アメリカから届いたマーヴィン(Marvin)のケースメントサッシの交換用建具に防水処理を施している様子です。

ペアガラスとアルミ枠との接点やアルミ枠同士のつなぎ目部分に、クリアの防水材を入れて将来木部が腐らないようにしています。こうすることでペアガラスの内部結露も防止出来ますし、防カビ対策にもなるという仕事です。

処理材がガラスやアルミにはみ出てしまうと、見た目にも美しくありません。ですから、防水材を入れる部分を数ミリ明けてマスキングテープを張っていきます。

でも、このまま防水材が乾いて固まってしまうと、マスキングテープを外す際に一緒に防水材が取れてしまいますから、処理したらすぐにテープを外すことが大切です。

そうそう、マスキングテープも接着剤が残らないくらいの軽い粘着性が求められますから、安くて塗装用でないテープは使用禁止です。

勿論、剥がれやすいものやテープの下に防水材が潜り込んでしまうものもダメですから、どのテープが最適かを自分で探すことも大切です。

どんなことでもそうですが、人から聞いたことはすぐに忘れてしまいます。まずは、実際にやってみて、そこでの失敗や納まり具合を経験してこそ、どんな道具や材料が一番いいのか分かるのです。

窓ガラスの防水処理をするという住宅メーカーは殆どいませんが、この記事を見て必要性を感じる人はたくさんいると思います。梅雨が来る前に、是非皆さんの輸入住宅でもサッシの防水処理をやってみて下さいね。ただ、水抜き穴まで塞いではいけませんよ。

<関連記事>: ただ交換すればいいというもんじゃない (2020年4月22日)
<関連記事>: 四日市で輸入サッシの修理 (2020年5月8日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

バランサーが飛び出してきたサミット製シングルハング

バランサーが飛び出してきたサミット製シングルハング

先日、福岡県久留米市のお客様からバランサーが外れてしまったので、修理出来ないかという問い合わせを頂きました。

地元の業者さんは、輸入サッシ・メーカーが日本から撤退しているので、修理は不可能だと言っているとのこと。

だから、国産サッシに交換を勧められたそうですが、デザインや性能が気に入っているこのサッシをどうしても使いたいと考えているようです。

このサッシは、サミット(Summit)社の樹脂製シングルハングで、建具(障子)内に内蔵されたチャネルバランサーのバネの力を利用して重い建具を簡単に上げ下げ出来るようにしています。

本来中に隠れているバランサーが、建具の下から飛び出してきていますから、恐らくバネが錆びてうまく吊り紐を巻き上げることが出来なくなったのではないかと思います。その為、吊り紐も窓枠から脱落して、それも下から飛び出してしまったという感じでしょう。

こういう場合、不具合のあるチャネルバランサーだけを交換すれば直ると思いますが、建具に装着されているトップガイドというパーツも悪くなっている可能性もあります。これが不具合を起していると、今度はバランサーが建具の上から飛び出してきますので、修理は完了出来ません。

トップガイドという小さな部品は、樹脂で出来ていますから、長年使っているとバランサーと同様に交換すべきタイミングが来ますかので、15年程度で一度交換しておきたいものですね。

また、サッシ自体もホコリや汚れが溜まって、建具の動きを阻害するかも知れませんので、掃除や潤滑剤の塗布も必要です。どこのメーカーの上げ下げ窓でも、バランサーによって開閉操作をスムースにしていますから、将来必ずメンテナンスが要ることをお忘れなく。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , |

お風呂の後は、拭き取って!

浴室に取り付けられたサーティンティード社製オーニングサッシのオペレーター

こちらは、浴室に取り付けられたサーティンティード(Certainteed)社製オーニングサッシのオペレーターです。

サッシ枠には泥のような汚れと共にカビも見受けられますし、オペレーターも錆び付いてしまっています。

今回ご相談頂いたのは、このオペレーターが固くなって窓が開いたまま閉められないというトラブルです。

浴室の窓ですから、いくら樹脂で出来たサッシと云えども、水分や湯気によって汚れやカビが付着します。同様に、開閉の為の金物も錆びてきてしまうのは自明の理でしょう。

特に可動部にゴミや錆びが付いてしまえば、自ずと動きは悪くなります。このオペレーターは、そういった状況が重なって、ギアの部分も空回りしている状況のようですから、新しいものと交換しなければなりません。

恐らく、サッシの両サイドに付いているウィンドウヒンジも動きが悪いでしょうから、オペレーターを交換する際に掃除や調整をしなければなりませんね。

浴室などの湿気が多い場所は特にですが、サッシはゴミや錆びが付着すると操作がしづらくなってきます。日頃から雑巾で枠や金物類を拭いてやったり、ダスター(ハケ)で砂や汚れを払ってやることで、簡単にトラブルを回避出来るはずです。

そして、たまにはシリコン潤滑剤で可動部がスムースに動くようにしてやれば、長くお使い頂けるように思います。常にきれいに掃除することが、おうちの一番のメンテナンスです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , |

取り敢えず、応急処置は完了しました

クレストライン製ダブルハングの樹脂製ジャムを外した様子

昨日、強い雨風の日に雨漏れが発生したという津島市の輸入住宅に伺ってきました。

こちらの家では、以前屋根裏部分の妻壁に換気用のかまぼこ型のルーバーが取り付けられていたのですが、そこからの雨漏れを発見して、そこに窓を設置したという経緯がありました。

窓は周囲を十分防水したので、そこからの雨漏れは考えられませんが、上枠から雨漏れした1階の掃出しサッシは、丁度そこの真下でした。

ただ、屋根裏から1階までの間には、2階にアルミクラッドのダブルハング・サッシが付いていましたので、もしかしたらそこからの雨漏れもあるのではないかと、念の為窓をチェックすることとしました。

クレストライン(Crestline)社のダブルハングもそうなんですが、上・下に付いている建具(障子)を窓枠から外すのは結構厄介です。

まあ、それでも何とか建具を外すことは出来ました。建具自体は先日ガラスの周囲を防水処理もしましたし、特に雨漏れしているということはありません。

次に、両サイドの窓枠に装着されている樹脂製のサイドジャムを外してみました。すると、ジャムで隠れていたサッシの中の木枠が、写真のように腐っているではありませんか。その腐りは相当ひどく、木が脱落してなくなっている部分もあるくらいでした。

通常であれば、腐った木の部分を切り取って、そこに新しい木片を入れてやるということが必要ですが、念の為にチェックしてみようということで開けただけですから、特にそんな準備もありません。

恐らく、屋根裏の換気ガラリから入った雨が長い期間に亘って下に落ちてきて、それが窓枠の下端に溜まって木を腐らせたように思います。

また、強い雨風の時には、サイドジャムの下の隙間から雨が侵入して腐っている部分から更に下にある掃出しサッシの方に水が落ちたというのがトラブルの本質だろうと思います。

サイドジャムの下端は、万一の水抜き用に隙間が明いているのが普通です。ですから、安直にそこを塞いでしまうことはよくありません。

今回は、木の腐った部分を出来るだけきれいに除去して、そこに防水コーキングを目一杯注入すると共に、サッシのアルミ製下枠と木製の側枠とが接する部分の表面に、やはりコーキングを塗ってやりました。

恐らく上からの雨水は既に入ってきていない状況でしょうから、ジャムの隙間から水が侵入してきても、防水コーキングでそれ以上中に入っていかない状況にしてやれば、これ以上雨漏れが発生することはないと考えられます。(将来、腐った部分は新しい木に交換すべきですが・・・)

このように家のトラブルは、1つの原因だけで起きているのではなく、もしかしたら複数の原因が複合的に作用しているのかも知れません。また、根本原因を早く解決していれば、それ以外の原因は発生しなかったかも知れません。

おうちの不具合を修理するのは、早ければ早い方がいいというのはこんなことからも分かりますよね。見て見ぬふりをして、放置しておくことがどれ程家を悪くするか、そしてその修理費用をどれ程大きくするか、考えなければいけません。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , |

ただ交換すればいいというもんじゃない

塗装前のマーヴィン製ケースメントの交換用建具

新型コロナの影響で、北米でもメーカーの工場が休止したり、運送会社の発送が滞ったりしています。

輸入資材も例外ではなく、窓やドア等の納期がはっきり出ない状況です。

そんな昨今ですが、アメリカのマーヴィン(Marvin)から、交換用のサッシ部品がまとめて届きました。

写真は、そのうちの一つで、ケースメントサッシ用の建具(障子)です。雨漏れが原因で建具の木枠が腐ってしまった為、交換用として新しい建具を作ってもらいました。

普通の住宅メーカーだったら、これをそのまま現場に持ち込んでサッシ枠の中に装着した後に木部塗装を行うといった段取りですが、私たち ホームメイドでは、木部を防水塗装しペアガラスには周囲に防水処理を施してから、現場で取付け作業を行います。

他社とは作業手順が異なるのは、作業台の上で塗装や防水処理を行った方が、細かな部分にも気を遣って施工が出来るからなんです。現場でそういうことをする場合、ウェザーストリップや金物を外して塗装や防水処理を行うことはありません。

外した状態で作業を行えば、ウェザーストリップや金物で隠れている部分にも塗装を行うことが可能です。また、時間を掛けてじっくり作業が出来ますので、施工精度が上がります。

メーカーから送られてきたそのままでは、金物を留めるビスが緩かったりしていることもありますから、そういったことも予め対処を行えます。順番や場所を変えただけのことですが、その完成度は全く違います。

勿論、木部の防水塗装はパラペイントのティンバーケアを使いますから、他社の塗装とは耐久性も防水性も違いますよ。

安いから他社でリフォームするというお客様もいらっしゃいますが、こうしたことって、見積項目を見ただけで皆さんは分かりますか?

将来また同じトラブルが発生したら、お金や精神的な不安は倍程度では利かないかも知れませんが、お金優先の人っているんです。(それで失敗したのに、何故か今回は大丈夫だと思っているんでしょうね)

<関連記事>: 四日市で輸入サッシの修理 (2020年5月8日)
<関連記事>: 新品でもつなぎ目は気になります (2020年4月28日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , |

擦り減ったピーチツリー社製玄関ドアの特殊ヒンジ

擦り減ったピーチツリー社製玄関ドアの特殊ヒンジ

今週末、千葉県にある輸入住宅にお住まいのお客様の処へ伺って、玄関ドアのメンテナンスをしに行きます。

もうドアの開け閉めが難しくなっている状態で、ドアが下がり傾いている状況だと思います。

その原因は、このドア・ヒンジ。随分、擦り減っているようで、ドア側の蝶番板がドア枠側の蝶番より5mm程度下がっています。

また、取付けビスも一部抜けてきているようで、この状態ではドアが敷居に当たってきているでしょうし、ドアがドア枠に干渉していても不思議ではありません。

当然、これだけ古いドアですから、ドア枠に装着されている気密パッキンのウェザーストリップもヘタってきていますから、交換が必要です。

地元の建築会社にも相談されたようですが、不十分な調整しか出来ず、ドアの交換しかないといった状況だったようです。

こちらの輸入ドアは、ピーチツリー(PeachTree)社のもので、分厚いドアヒンジが途中で折れ曲がった形状になっています。(同社のヒンジには、左右で蝶番の大きさや形状が違うというものも存在します)

他のドアでは見られない特殊な形状のヒンジですが、ピーチツリーは何年も前になくなってしまっていますから、どこにも部品の在庫はありません。

ただ、先日運よくこの特殊ヒンジを調達することが出来ましたので、今回それをお客様のおうちに使わせて頂くこととなりました。この在庫も数は何枚かしかありませんから、このお客様はラッキーだったかも知れません。

私たちも何とか手に入る部材は、その時調達しておこうと考えていますが、それ程大量に購入も出来ませんから、そのうちなくなってしまったらそれで終了となります。ですから、不具合に気付いたら、すぐにメンテナンスをしておいた方が、安全かも知れませんよ。

<関連記事>: ピーチツリー製玄関ドアのヒンジ交換 (2020年4月29日)

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , |