家づくりでもワンちゃんや猫ちゃんのことを考えていますか?
73%は、室内で暮らしています
中型・大型犬は、外。小型犬やネコちゃんは、室内と思われがちですが、ワンちゃんの73%は室内で暮らしています(平成21年 ペットフード協会調べ)。
大きくなったからといって、外に出してしまうのは可哀想ですからね。だったら、室内で一緒に暮らす為の問題点や悩みをしっかり把握して、予めそういったことに対処した家づくりを考えたいものです。
勿論、住まいという箱だけを整えても問題が解決する訳ではありません。しつけや食事、運動や健康チェックを適切に行って、暮らしに工夫をしていくことを忘れてはいけません。ニオイを吸着する建材を使ったからといって、トイレトレーニングをしなければニオイの元は消えないのです。そういうことを行う為の環境整備が、「一緒に暮らす住まいづくり」なのです。
主に室内 | 室内・屋外半々 | 主に屋外 |
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73.3% | 8.1% | 18.7% |
おうちの悩みは、「ニオイ」「キズ・汚れ」「床の滑り」
国内の飼育頭数は、1,232万頭。2人以上の世帯での飼育率は24%。日本は、今やペット大国になっています。しかしながら、ワンちゃんやネコちゃんと暮らす世帯のおよそ4割が、住まいに不満を持っているそうです。
その悩みは、「ニオイ」「キズ・汚れ」「床の滑り」。抜け毛の付着や適切なトイレがない為に室内にニオイや汚れが付いてしまうという問題の場合は、毛の付着しにくい素材で内装を作ったり、家族の近い所で人目に付きにくいスペースでのトイレ・洗い場の設置やトイレトレーニングをしっかりやったりすることが重要です。
また、引っかいたり、噛んだりすることで、床や壁にキズが付いてしまうという問題には、噛んだり、爪を砥いだりする為のおもちゃを設置するのも方法です。でも、最も深刻なのが、ツルツル滑る床や段差による関節疾患。ガラスの上に爪を立てているような状態ですから、ストレスが掛かるばかりか、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどで歩けなくなるといったトラブルも発生します。
近年、犬猫のアレルギーが増加し続けています。食器・毛布・敷物によるアレルギー、人間による身勝手な犬種改良による疾患。膝蓋骨脱臼にしても、人気の犬種をどんどん増やした、金儲け主義ブリーダーの誤算といえるでしょう。
保健所(動物保護センター)行きの動物は、年間約28万頭、1日当たり約760頭の犬猫が殺処分になっていることも補足させて頂きます(2008年環境省調べ)。こうした問題には、新築やリフォームをする際、ペットとの共生を考える専門ビルダーに相談することが必要ですが、現状自信を持って対応出来ないという住宅メーカーの担当者が殆どです。
犬種、猫種の特性に合った住まいを考えましょう
犬は、元々人間の仕事をお手伝いするといった作業補助を目的に犬種改良されてきました。ですから、その性質はそれぞれの作業に適したものとなっています。
狩猟犬(ハウンド)であるダックスフンドは、好奇心旺盛で体力もあります。また、牧畜犬(ハーディング)であるウェルシュ・コーギーなどは活発に動き回りますので、回遊出来る間取りなどを考えましょう。
ネコは愛玩動物として改良された歴史があり自由気ままな生活をしているように思われがちですが、アメリカンショートヘアのように開拓時代にネズミなどの駆除に活躍したネコもいますので、運動や遊びが十分出来るインテリア環境も必要になります。
また、ワンちゃんやネコちゃんの中には、狭い場所を好むものもいますから、そういう場合は階段下や家具の脇など落ち着けるスペースを予め用意してあげましょう。
皮膚疾患・関節疾患は大問題
梅雨時など比較的高温で湿度が高い状態の時、湿疹などの皮膚疾患になりやすくなります。それは、細菌やノミ・ダニといった寄生虫が原因であることが多いと言われています。そういった場合は、エアコンなどで室内環境を整えるだけでなく、定期的に薬用シャンプーなどで洗ってあげることが大切です。
であれば、そうしたことをする為の専用の洗い場を家づくりで計画してはどうでしょうか。
関節疾患は、先程述べたようにツルツル滑る床や段差によって悪くなる病気です。階段のない広い空間で過ごしたり、傷つきにくくツルツルしないオークの天然床材やラグを敷くなどして、間取りや素材を工夫しましょう。
ペットの通路
一つの狭い部屋だけに閉じこもりがちになると、ワンちゃんやネコちゃんはストレスが溜まります。
そんな時は、壁やドアに穴を開けてペットの通路を作りましょう。外への通路も作っておけば、家族が留守でも出入りができます。
フラップが付いているものなら、冷暖房の省エネにも一役買いますよ。(写真は、トステム社 ペットドア)
自然素材で調温・調湿
滑りにくい天然木の床材やドライウォールの壁・天井は、室内の湿気を吸放出してくれます。また、ホームメイドは壁や天井の中の断熱材も自然素材であるセルロースや羊毛を使いますから、この調温・調湿作用を更にパワーアップしてくれるのです。
合板のフローリングやビニールクロスの壁は、引っかき傷が付くと表面の化粧単板や壁紙が剥がれてしまいますが、無垢の木なら傷も味や思い出になってくれますし、ドライウォールは安全な水性塗料で簡単に補修可能です。
室内用大判タイル
フローリングだけでなく、キッチンや洗面の床に大判の豪華なタイルは如何でしょう。300~600mm角のツヤを抑えたタイルは、目地が少なく、滑りやキズ、食べこぼしやオシッコ、抜け毛の掃除にも威力を発揮します。タイルの目地も、汚れが染み込みにくいペット専用の防汚・抗菌仕様を使用します。
2x4工法の場合、床組みの上に張った構造用下地合板にタイルを施工します。また、この合板の下には断熱フォームを施工しますので、床下の湿気や凍えるような寒さもなく快適です。
尚、タイルには滑りやすいものもありますので、事前に実物を確認しておくことを忘れずに。
輸入ペアガラスサッシ、トリプルガラス樹脂サッシ
次世代型のLow-E2コーティング(断熱・遮熱被膜)を施した輸入サッシのペアガラスは、有害な紫外線をカットするばかりか、通常のペアガラスよりも断熱・遮熱性能が大幅にアップします。住宅の熱損失の58%は窓からと言われますから、人間だけでなくペットにも快適で優しい室内環境を提供します。
また、輸入サッシは気密性も高いので、鳴き声なども外に漏れず、ご近所への遠慮も要りません。また、ホームメイドが施工するセルロースの断熱材は音を吸収する性質があるので、壁の防音効果も抜群です。
上記のようにLow-E2コーティングを施したガラスは、紫外線のカットや大幅な断熱性能のアップにつながりますが、大きなガラスの掃出しサッシは防犯性が心配です。そこで輸入サッシの掃出し窓では、割るのが大変な強化ガラスにしています。
目には見えないこんな部分でも、ホームメイドの輸入住宅は高い性能を発揮します。
更に、ホームメイドでは、より高性能なトリプルガラスの輸入樹脂サッシも採用。アルミや木製と比べて樹脂のフレームは、熱が伝わりにくく結露もしないという特性があります。
また、一番外側のガラスには外からの日差しを跳ね返す遮熱性能が高いSouthern Low-E2を、一番内側のガラスには室内の熱を逃がさないNorthern Low-E2をコーティングしたダブルLow-E2トリプルガラスを使用。そして、ガラスとガラスの間の2つの気密層には、断熱効果を高めるアルゴンガスを封入。
このように、現在考え得る最高の性能と結露のない健康な室内環境を皆さんに提供していきます。
シャンプーや足洗いも
室内の一角やお庭に設置出来るペットバス。1m近い幅があるので、ゆったり洗うことが出来るのも魅力。寒くて暗い勝手口のような場所に設置するのでなく、家族と近いリビング付近に設置してもいいですよね。
ペットバスの周りを床タイルなどで施工すれば、水の跳ねがあっても安心です。温水も出ますので、夏冬いつでもきれいにしてあげられますよ。
ペットも人間もいつも手軽に使えるようにしておくことが一番ですね。(写真は、東洋エクステリア社 ペットバス)