お知らせ : ページ 230

輸入ドア・ノブ(レバー)のメンテナンス

愛知県春日井市にお住まいの方から、輸入の洗面水栓とドアノブ(ドア・レバー)の交換メンテナンスのご依頼を頂いた。

サッシは国産のものが使われているが、ドアやキッチン・洗面キャビネットなどのアイテムで輸入部材が効果的に施工された輸入住宅だが、やはりお世話をして頂けるビルダーさんがいないという状況でお呼びが掛かったという訳だ。

洗面の水栓金具については、またの機会に書くことにして、今回はドアノブの状況をお知らせしましょう。

ご相談頂いたのは、室内ドアのレバー・ハンドル。これがちゃんと機能しないので交換したいということだった。不具合のあったドア・レバーのデザインを確認したら、私たちがよく使うKwikset(タイタン)製のものとほぼ同じ。

これなら他のドアのレバーとも違和感なく新しいものと交換出来ると思い、レバーセットの新品一式を持ってご自宅に伺った。

どんな不具合なのかをまず確認。開閉用の爪であるラッチという部品が、引っ込んだまま飛び出してこないというトラブルだった。これは、内部に仕込んであるバネが馬鹿になっているのが原因だ。

そこでこのラッチを外して交換しようとしたのだが、既存のラッチの形状が新しいラッチと少し違う。

私たちが使うラッチは、フェース・プレート(又は、フロント)と呼ばれるカバー・プレートが、ラッチが飛び出す部分に付いているんだが、こちらのものはドライブ・イン・ラッチ(Drive-in Latch)というドアの丸い穴に差し込むだけの簡易なタイプのラッチだった。

仕方がないので、新しいラッチに付いていたフェース・プレートを工具を使って外し、ドライブ・インの形状に作り替えてみた。

ドライブ・イン・ラッチは、直径が少し大きめなので、うまく流用できるかどうか不安だったが、多少隙間が生じる程度で機能的には問題ない状況で新しいものに取り換えることが出来た。

手間や工夫は必要でしたが、やってみるもんですねぇ。

でも、こうしたドライブ・イン・ラッチが付いたドアノブの輸入住宅は結構あるんじゃないでしょうか。それもラッチは消耗品ですから、壊れた状態でそのまま放置されているようなお宅も多い気がします。

皆さん、どうされているんでしょうね。メンテナンスすればちゃんと動くようになるんですけどね・・・。

関連記事: 丸い頭のラッチ(バックセット)
その後の関連記事: ラッチの先にキャップを取り付けました
関連記事: 輸入のドア・ラッチもいろいろある
関連記事: ドライブ・イン・タイプは、ドア・ラッチだけじゃない
関連記事: 鍵(キー)付きのドアノブは、ラッチも特別

左の写真は、この記事を書いた後に取り寄せた、クイックセット用のドライブ・イン・ラッチと通常のフェース・プレート付ラッチです。どちらも販売可能ですから、お問い合わせ下さい。

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切れていたコイル・バランサー

先日、取り付けられた3重ガラスの輸入樹脂サッシ。

昨日、ドライウォールの施工の様子を撮影しようと日進市で新築中の輸入住宅、M邸に伺った時、なにげに開けた窓がやけに重かった。どうしてだろうとよ~く見ると、コイル・バランサー(バランス)のゼンマイ型バネ(コイル・スプリング)が切れて、窓の下の方で丸まっているではないか。

片側だけが正常だと、窓の左右のバランスが崩れるので、窓の開閉が難しくなる。新品のダブル・ハング窓でもこんなことがあるんだねぇ。まあ、人が作るものですから、そういうこともあるはずです。

ご入居まではまだまだ時間がありますから、早めに部品を調達して交換しておかなきゃいけないですね。

ちょっと予備を在庫した方がいいかも・・・。ダブルハング窓でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

<その後の状況>:
写真の交換用バランサーを、無事北米から取り寄せて付け換えることが出来ました。このタイプのバランサーを交換する際は、部品が窓枠のスリットよりも大きい為、樹脂製の窓枠をカットしてスリットを広げることが一般的です。でも、そうすると枠が傷付きせっかくの窓の見た目が悪くなってしまいます。

私たち ホームメイドは、窓枠を傷付けることなく、ダブルハング・サッシのバランサーを交換する方法を知っていますから、そうした施工をご希望の方は、同様にお問い合わせ下さい。遠くの方でどうしても施工して欲しいという場合は、出張費・交通費が掛かりますが、ご希望に応じます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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やっぱり3人だと、仕事が早いな

昨日からカナダのレンガ職人たちが、レンガ積みの仕事を開始した。

一昨日は飛行機が遅れて、乗継便に乗れず。本当に到着するのかも結構不安な状況でした。私が彼らを宿舎に送り届けて、ようやく家に戻ったのが、午後11時半。

こういったハードルは、すごいことをやる前の神様のお試しってやつですね。

昨日の早朝、現場の前にある国道1号線で事故があって、一時通行止め。レンガ職人との事前打合せをすべく、車で現場に向かったものの到着直前で大渋滞。40分くらい遅れて、ようやく到着。現場には、既に現場スタッフが到着しており、作業も順調に始まっていました。

このクルーのボスは、以前名古屋市天白区のレンガの家を施工してもらったことがあるので、全然心配ないと言えばそうなんですが・・・。

道具、材料、職人、全てが揃っていい仕事が可能となります。愛知県豊川市の現場に、カナダの東海岸からレンガが届き、トロントからレンガ職人がやってくる。そして、そういう仕事を段取り出来る私たちが日進市に存在する。

そして、そういう我々をNETで見つけたお客さんから家づくりのご依頼を頂く。これって、一種奇跡的なことだと思いませんか。これも、豊川稲荷さんのお蔭でしょうか・・・(笑)

写真は、作業をスタートして数時間経った時の様子です。積んだレンガのモルタルがある程度乾いた頃に、目地をジョインターという道具でしごいて整えているところです。

ワイヤー・トラス(横筋)や基礎に打ち込まれたアンカー(縦筋)。水平レベルを取る為の糸引きも見えますね。こうした一連の手順があって、耐震性のある美しいレンガ積みの輸入住宅が出来上がるのです。

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いよいよ、明日から

今日の夕方到着するカナダのレンガ職人をそろそろ空港まで迎えに行かなければいけない時間になってきた。3人も来るし、場所が豊川なので、ちょっと大変。

まあ、英語で全部対応出来る人間が私だけだし、生活の気遣いをちゃんとしてあげられるのも私だけだろうから、仕方ないと言えば仕方ないか・・・。

でも、昨日までに私以外のスタッフが、現場の段取りや生活用品の宿舎への搬入を全てやってくれているんだから、これくらいやらないとね。

今回、アトランティック・カナダのShaw Brick社から輸入したレンガの量は、18,000個。そのうち、第一陣として到着したものが、15,000個。26パレット分もあるんだから、すごい大変な搬入作業でした。小さな会社ですから、社員総出というやつです。

モルタル目地として使うセメントや砂・消石灰、耐震用の金物や鉄筋、窓下用の石のカウンター材など、現場は材料で溢れかえっている状態です。

でも、これらは当面使うだけの量でしかありません。20数日の間、どんどん材料を補充しなければいけませんし、その間職人たちの世話も続きます。

外壁にレンガを積むって、どれ程特別なことか、こうしたことからもお分かり頂けますでしょうか?もしこれを見て、当たり前のように言う人がいたら、頭かち割ってやります(笑) 絶対他の住宅会社ではやれないし、やりたがらないですから・・・。

さあ、明日からレンガ積みの施工が始まります。その模様は、また次回。

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レンガ・サンプル、到着!

豊川市で施工中のレンガ積み輸入住宅 N邸にノバスコシア州からレンガが到着した。その数何と13,000個。でも、これだけあっても外壁を全部積むには足りません。2週間後にはあと5,000個届く予定です。すごい量ですよね。

それと一緒に、レンガのサンプルも送られてきた。と言っても、積みレンガそのものではなく、薄くスライスしてタイル状にされたレンガです。 (そのまんまだと重いし、取扱いも大変ですからね) この会社のレンガは、結構バリエーションもあってきれいでしょ。

真っ黒なレンガも個性的で面白いですが、オーソドックスな赤レンガも色が揃っていて美しいと思いませんか?

これからは、アトランティック・カナダのブリック・メーカー Shaw Brickのものも輸入していきたいと思います。お客さんからすれば、トロントのものに加えて選択肢が増えますから、嬉しいですよね。

さて、この中でどのレンガが一番お値打ちそうに見えますか?シンプルな赤レンガだと思うでしょ。でも、右下の赤レンガは意外とお高いんです。それは、レンガを焼く時間が5日も掛かるからだそうです。

現地で伺った話では、レンガは3~5日掛けて高温で焼かれるそうですから、この赤レンガは最も長い時間を掛けて焼かれているんです。焼けば焼く程粒子密度の高い堅いレンガとなりますから、品質は最高なんです。

どうです、皆さんもこんなレンガで家を建てたくなってきませんか?現物はホームメイドにありますので、見にいらして下さいね。

さあ、明後日から、いよいよレンガ積みの施工が開始です! こうしたレンガを積んだ建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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これは、開き戸の宿命です

今日、お客様からドアのラッチ(爪)が引っ掛からなくなったので、見て欲しいという依頼でご自宅にお邪魔した。ドア・ハンドルのラッチ部品を以前交換したことがあるので、同じ部品が経年劣化したのかと思い、在庫を持参していった。

いざ現物を確認したが、部品の問題でないことはすぐに分かった。ラッチが穴に引っ掛からなくなったのは、2つ原因がある。

まずは、木製の輸入ドアであるが故に、ドアが気温や湿度で動くのである。冬場は空気が乾燥するので、木が縮む。それ故、ドア本体とラッチの入る穴との距離が広がる為、引っ掛かるべきものが引っ掛からなくなるのだ。

そして、もう1つの原因は、30kg以上もある輸入ドアが長年開閉を繰り返していると、その重さでだんだん外側下方向に倒れてしまうことだ。それは、蝶番(ヒンジ)が摩耗してきたり、歪んできたりしたことで起るんだが、一番分かりやすいのはドアの隙間を確認することです。

写真のようにドアの上側と下側とでは、隙間の開き方が違うはずだ。また、そういう場合、ドアの外方向(蝶番側でなく、ハンドル側)のドア下部が、敷居と擦れて開閉がしにくくなっていることが多い。

これは、ドアを横で吊っている開きドアの場合、自然と起きる問題で、国産のアルミ玄関ドアでも発生する。まあ、自然の摂理というやつです。

根本的に直そうという場合は、建具屋さんを呼んで竪興しを調整してもらう必要があるが、蝶番に介モノをして簡易に直す方法もある。

今回は、ラッチの不具合と聞いて伺った経緯から、介モノも準備してこなかったので、その方法をお客さんに教えてご自身で調整してもらうようにお願いしてきました。

輸入住宅にお住まいの方も、国産のおうちにお住まいの方も必ず調整するタイミングは訪れるはずですから、その際はちゃんと調整して下さいね。

放っておくと、ドアの歪みがひどくなったり、ドアの開閉やロックが出来なくなったりしますので、早めに対処するようにして下さい。相談先がない場合は、ご連絡下さいね。

だって、車も2年で車検があるように、家も定期的な部品交換やメンテナンス・点検が必要でしょ。何もしなくても100年持つなんていうのは、妄想ですね。

でも知識のない変なところにお願いすると、全部交換しましょうなんて言いますから、気を付けましょう。だから、知識や気遣いのあるプロのビルダーが必要なんです。

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陸屋根のレンガ積みの家

先日、突然とあるお客様から電話でリフォームの相談を頂きました。

その時、言われたのが、「陸屋根のコンクリート住宅でもレンガ積みの外壁にすることは可能ですか」というものでした。

フランク・ロイド・ライトの建物でもレンガで陸屋根のようなデザインの建物もあったように思いますが、陸屋根に見せて実際には少し勾配が付いた屋根を載せていたような気がします。

でも、NETで見てみると、アメリカなどでも陸屋根の家でレンガ積み外壁をやっている建物は結構あるようです。まあ、レンガ積みの外壁自体は、陸屋根だろうが、三角屋根だろうが、関係ないですからね。

ただ、レンガ積みの外壁で、陸屋根にした建物は、要塞のような邸宅のような、重厚で堅牢な感じがするのは確かです。

あとは、陸屋根の防水をしっかり考えることが重要ですね。陸屋根は、防水のメンテナンスや断熱の弱点をカバーしてあげられれば、デザイン的に美しいですから、長く愛して頂けるかも知れません。まぁ、何でも手入れ次第です。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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う~ん、どうしようかなぁ~

昨日、1通のお手紙を頂いた。いつもだったら、名古屋にあるカナダ領事館からなんだが、今回はその御本体、カナダ大使館からの直々の封書。

何だろうと開けてみると、在日本カナダ商工会議所の昼食会を東京 南青山の大使館で開催するので、出欠を知らせて欲しいという内容でした。何でもプリンス・エドワード・アイランド州の首相 ロバート・ギスさんが来日するので、その歓迎レセプションへの出席を打診して頂いたらしい。

こうやってお誘い頂けるというのは大変光栄なことなんですが、何せ東京までこの為に行かなきゃいけないんですから、ちょっと迷ってしまいますねぇ(笑)

でも、こうやってお呼び頂ける人間は、数少ない方たちだけでしょうから、顔を売ることはやっぱり必要なんでしょうね。

そうそう、大使館員の皆さんの異動が毎年春にあります。その時、部屋のリニューアルでドライウォールの壁にパラペイントを使ってもらわなきゃいけませんので、PRしてくるミッションもありますよね。

そういった状況なら、やっぱり行くしかないでしょう・・・。

29日から始まるレンガ積み工事の準備の為に、いろいろやることが一杯な昨今ですが、忙しいのは有難いことです。数ある住宅会社の中で、日本屈指の輸入住宅ビルダーとして認められている訳ですからね。

あと、2週間くらいで、プリンス・エドワード島で作ってもらったパイン材の階段も到着することですし・・・。

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豊川市の現場のデザインに少し似ているかも?

先日、NETの写真投稿サイトを見ていたら、こんな写真があるのを見つけた。

以前、ドライウォール用塗料のパラペイントとコラボしたサラ・リチャードソンのキッチン・デザインがこれだ。

部屋の中央にアイランド・キッチンを置いて、その並びにダイニング・テーブルを持ってくるというのは、料理を配膳するには最も機能的だし、お母さんの仕草を見ながら脇にあるテーブルで勉強したり、お話ししたり出来るのも魅力的です。

実は、こうしたスタイルを昨年の夏に考えて、豊川市で現在施工中の輸入住宅 N邸のプランに採用していたので、これを見てちょっとビックリしました。同じことを考える人は、やっぱりいるんですねぇ。

写真のデザインは、青と白、そしてゴールドを基調色にしてあとは如何にクラシックさを表現するかに重きを置いて造られています。

床や窓のデザインが、若干アンティークさに欠ける気もしますが、長年使っていくうちにどんどんアンティークに変化するのが、欧米の住宅のいいところです。ですから、それは後々のお楽しみとして取っておけばいいんですね。

あまり、最初からバッチリ決めてしまっては、10年20年経った時に反ってみすぼらしくなってしまうかも知れません。そういう想像力も家づくりには大切なんです。

因みに、N邸はちょっと趣きが違います。日本の近代モダンを意識しながら、そこに少しクラシックの要素をエッセンスとして加えるというデザインにしました。

そんな風に言われても、分かんないですよね(笑)それでは、おうちが完成しましたら、ご覧に入れますので楽しみにしていて下さいませ。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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レンガ積みとレンガ張り

外壁にレンガを使いたいというのは、邸宅と呼ぶに相応しい輸入住宅や高級住宅を建てたいという人の要望であることが多い。日本人に人気のフランク・ロイド・ライトが設計した建物でも、レンガが使われるケースが多いことも、憧れを抱く要因なのかも知れない。

犬山の明治村にも保存されている旧帝国ホテル本館の正面玄関もそうした彼の作品であることは言うまでもない。

そんなレンガの外壁だが、今日本で行われている施工の殆どは、薄いスライス・ブリック(レンガ・タイル)を外壁面に張り付けた「レンガ張り」。ライトが設計した頃のように、レンガを積んで外壁を造るなんてことは時間も手間も掛かるから、絶滅してしまったと言っても過言ではない。

まあ、そんな「レンガ積み」を続けているうちの会社は、絶滅危惧種ですなぁ~(笑)

でも、旧帝国ホテルや東京駅のレンガ積みは、関東大震災でも全く崩れたりしなかったんだから、その耐震性は折り紙付き。レンガ・タイルより数段重い本物の積みレンガの建物が、どうして地震に強かったか?

それは、「レンガ張り」が建物の構造に張り付いて、構造体に大きな負担(重量)を掛けるのに対し、「レンガ積み」は建物外壁の外側の基礎の上にレンガを積むので、構造体には1gも重量負荷が掛からないからなんですね。(計算表参照)

現在一般的な「サイディング張り」の外壁も「レンガ張り」と同様に構造体に張り付きますから、こちらも相当な負担です。

他にもいろいろなメリットがありますが、それはまた次回。レンガ積みの家は、費用以上の価値があります。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: レンガ・タイルは、将来メンテナンスが必要になる (2012年9月17日)

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