お知らせ : ページ 233

少し小ぶりでレトロな天井照明

ゆるやかにカーブを描く円形ガラス。こんなデザインのガラスを昔見たような気がしませんか?

この照明は、フラッシュマウントと言って、天井に直に取り付けるのではなく、台座から短いダウンロッドを吊って、その下に本体を取り付けるタイプの照明です。少し手が込んでデザインになりますが、装飾的な感じがして美しいですね。

電球は、75Wのタイプと100Wのタイプの2種類が用意されていますので、用途や部屋の大きさに合わせてお選び頂けます。

また、台座の色もニッケル・クローム以外に選べますから、いろいろなシーンに対応出来ます。輸入照明のこういうところが、国産にない遊び感覚ですね。

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豊かさは、エクステリアからも

家づくりの際に一番お金を掛けるのは、何でしょうか?勿論、おうちと答える方が、一番多いと思います。

でも、本当は土地の購入が最もお金を使うとことかも知れません。何故なら、購入には千万単位のお金が掛かるのに、それに見合うだけのプロダクトは何もないからです。

つまり、住宅なら無から形あるものを産み出すことに対してお金を出すのですが、土地は買うというだけで産み出すものはありません。いわゆる権利の移動だけですから、最もお金が掛かると言えるのではないでしょうか。

但し、この土地というスペースがなければ家が建ちませんから、その重要性を軽視する訳ではないですよ。

さて、土地を買って建物を造るのですが、それ以外にカーテンや家具・家電も新しいものを買いたいですから、予定していた資金がどんどん減っていってしまうというのが多いですよね。

まあ、新しいおうちだと、何でも新しくて素敵なものにしたいというのが人情ですから、仕方ありません。で、最後に残されるのが、外構工事。駐車場も要るし、防犯用のフェンスも付けたいですよね。ただ、ここに使うべきお金が後回しにされて、なかなか十分なお金がないという場合が殆どです。

アメリカ・カナダでも同様のことがよくありますが、お金がない時に貧相な外構工事をして済ませてしまうということはありません。彼らはまずお金がなければ外構工事をやりません。その代わり、将来を見据えた外構計画(スケジュール)を立てます。

そして、少しずつそれを実現していって、最後に完成させるといったことをするんですね。

室内の豊かさは、人間を作りますが、外周りの豊かさも感性を育みます。だから、お庭や駐車スペース、建物の外壁を浮かび上がらせる間接照明などにも彼らはお金を掛けるんですね。

これらの工事は、人間が生活をする上では何ら必要なことではありません。でも、家は周囲を含めたデザインで完成するものなのです。ここで初めて、土地を買うことへの生産性が生じてくるのです。

ここでケチってしまうと、せっかくの素敵なおうちも価値が半減してしまうかも知れません。だから、外構工事は慌てないでやるか、予め十分な資金を確保しておくかして下さいね。そう、家づくりは総合芸術ですから・・・。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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家づくりは、総合芸術。空気は、感じるもの。

省エネや地球温暖化対策など、環境に対する技術や性能を謳う大手住宅メーカーが多くなってきた。

その中で特に最近数値として取り沙汰されるのが、Q値とC値。この数値で表す性能が高ければ、素晴らしいというのが彼らの主張である。また、それを重視する消費者が多くなってきていることも、この競争を加速される要因となっている。

まずは、その値が表す意味を簡単に説明することにしよう。

Q値:家から逃げる時間当たりの熱量を、家の床面積で割った数値
C値:家全体にある隙間面積を床面積で割った数値

Q値は、床面積の大きさの割に、外部と接する屋根や外壁面を小さくして、その外部接点の断熱を高めることが出来れば、高い数値(高得点)をたたき出すことが可能となる。C値も同様に、床面積の割に隙間を少なく出来れば、高い数値となる訳だ。

だが、ここにはいろいろなマジックが存在する。このことをしっかり理解出来ないと、カタログ数値に惑わされた家づくりをしてしまうなんてことにもなりかねない。

まず言いたいのは、Q値は机上の論理で、実測されたものではないということだ。また、注文住宅のような個別の間取りで計算するのは、面倒で相当な時間も掛かるので、殆どの住宅は計算が行われない。

つまり、ある1つの事例(建物)を基準にして、その建物だけについて紙の上で計算しただけの実態性の乏しい数値という訳だ。

そして、断熱材の入れ方や気密シートの張り方など、実際の施工の精度の善し悪しによって熱損失の度合いは変化するので、実測されない数値には意味はないと言わざるを得ない。

(現場の大工や職人が、学者のようにQ値を考えて施工するというのは、現実無理である。特にローコストで請け負った職人は、どうしたって仕事が早くて雑になる。あってはいけないが、設計仕様と異なる偽装?施工が行われれば、机上計算は全く無意味となってしまうのである)

また、建物で一番熱損失が大きいのは、窓である。つまり、窓が少ない家は、Q値も比較的高く(高得点に)なる。そして、外部と接する外壁面が大きいとその分熱を失う場も増えるので、外壁面を減らす為に部屋の高さを低くして、真っ四角な家にするとQ値では有利になる。

だから最近、形がキュービック状の家や窓が小さくて少ない住宅をPRする住宅メーカーが増えているのである。言い換えれば、息苦しく感じる家の方が、高性能で素晴らしい住宅と言えるかも知れません。

でも、人間は窓があることで光を感じ爽やかな気分になったり、窓を開けて陽気になったりといった精神衛生上の効果が期待出来るのだが、そんなことはQ値のみの世界では無視される。そう、Q値やC値を考えれば、玄関ドアや窓を開けてはいけないのです。これって、バカげてるでしょ~。

そして、建物の形に凸凹の変化があることで、光や空気が通りやすい間取りを実現することが出来るが、Q値を考えればそれは反って数値を下げる要因でしかない。そんなことはナンセンスだし、家や間取りを暮らし方に合せて、設計・デザインする必要もない。

さて、次にC値だが、どうやって測定するのかご存知か?

換気扇など計画的に明けられた穴を全部塞いで、室内の空気をファンで強制的に外に吐き出します。この時に生じる気圧差と風量を測定することにより、隙間面積を出しているのがC値なのだ。

C値は、隙間の面積を対象にするもので、計画的に穴が明けられた換気口などは対象になりません。測定時に換気口や洗面台の配管の穴は密閉して塞ぎます。

実際には、隙間よりこの計画的な穴の方が空気の通り道としては大きくなることがあります。よってC値がいい高性能な?家でも換気のルートが多ければ、隙間がたくさんある状況と同じになってしまうのです。

素人のお客さんが、こうしたことをいちいち考えるのは難しいかもしれませんが、換気や熱損失についてどんな工夫や努力、こだわりを住宅メーカー持っているのかを聞くことは大変重要なことではないでしょうか。

Q値やC値だけでは、暮らせない。暮らし方を決めるのは、性能ではなく家づくりのコンセプトやデザインだと私は思う。風に揺れるカーテンひとつで、涼しさを感じるのが人間なのだ。子供の笑顔や美しい花を見て、温かい気持ちになれるのが家庭なのだ。また、18度で寒いという人もいれば、29度でも今日は涼しいと思う人もいるだろう。そこにあるのは感覚的な快適さであって、絶対値は存在しない。

気密を上げた室内が素晴らしいと思っている人は、春の暖かな日に窓を開けないのだろうか?断熱性が高いからと真夏にダウンジャケットを着て、ジッパーを首のところまで上げている人はいるのだろうか?家はどれだけ暑くても、服(断熱材)を脱ぐことは出来ないのに・・・。

(Q値やC値が高い家の場合、エアコンが付いていない温まった部屋に戻ってきて冷房を効かすには、熱が冷めにくく、反って大きなエネルギーが必要となるのである)

Q値やC値を全否定するつもりは更々ないが、それらを最優先に考える家づくりは、自然の大いなる力を考えない偏った理想であることに気付くべきである。

パナホームやパナソニックを作った松下幸之助が、「家の中で人格は作られる」という言葉を残している。そういうものは、生活や家庭の豊かさから生ずるのであって、数値で表せる性能からくるものではないのでしょうね。私たちは、人間を育てる場(家)を考えなければいけません。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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まるで石造りを思わせるレンガ積みの外壁

カナダの東海岸にあるSHAW BRICKでは、ROCKFACEと呼ばれるシリーズの積みレンガがある。

名前の如く、石のようなゴツゴツした表情が特徴のレンガなんだが、一見しただけではレンガには見えないかも知れない。

日本だと表面が平らな窯業系レンガ・タイルか、少しアンティーク感を出したカルチャード・ブリックのようなものしか存在しない。石っぽく見せるならカルチャード・ストーンというものが一般的だが、カルチャード・ブリック同様コンクリートを薄い型にはめて作ったフェイクでしかない。(因みに、何れも耐震用金物が入らないので、大きな地震では脱落の危険性がある)

また、私たちが今まで外壁に積んできたレンガでは、ゴツゴツ感があってもレンガだと分かるものしかなかったと思う。まあ、レンガの家が好きという方には、レンガ積みの外壁はこの上ない重厚感と趣きを感じさせるのではあるが・・・。

勿論、このROCKFACEも通常のレンガのように内部に穴が明けられているから鉄筋も通せるので、耐震性もいつものHanson社のレンガと変わらない。

まあ、このレンガも元々粘土なんだし、それを数日高温で焼いて固くなっているから、本物の石と言っても差し障りがないくらいかも知れない。

耐震性の問題で、今までどうしても石を外壁に使えなかったんだけど、これなら本物の石の重厚感も出るし、中世ヨーロッパのお城のイメージも再現出来るんじゃないかなぁ。

このROCKFACEは、グレー・ストーンの色以外に赤やベージュの色のレンガもありますから、輸入住宅に個性を求めたい方はご相談下さい。

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東邦ガス パロマ製給湯器一部火災恐れ 今一度確認を!

東邦ガスが1986年6月~1988年11月まで東邦ガスのブランド名で販売したパロマ工業株式会社製「ガス給湯器」の一部機種において、長時間の使用に伴い燃焼室部分の一部にひびが生じた場合、過熱防止装置(温度ヒューズ)の作動が遅れ、製品の背面が過熱され火災に至る恐れがあることから、パロマ工業株式会社と連携して1991年3月23日に新聞等でリコールを発表し、該当する機種の点検と改善措置を実施してきました。

改善措置済みの場合は、本体正面または側面に「点検済」シールが貼付してあります。

東邦ガス管内では火災等の事例は発生しておりませんが、2013年11月に対象製品と同型の他社ブランド製の未改善措置品において、千葉県で同様の火災が発生いたしました。

東邦ガスでは、同様の事例が発生することを防止するため、該当する機種をご使用いただいているお客さまにダイレクトメール等を送付し、「点検済」シールの確認をお願いするとともに、貼付されていない場合は使用を中止し、下記まで連絡をするよう案内しているとのこと。

東邦ガス型式  パロマ工業型式  製造期間    製造台数
PICO-16B     PH-1600CM  1986/06まで   20台
PUOA-16     FH-1600VAS  1988/11まで   59台

・問い合わせ窓口:
株式会社パロマ専用相談窓口
0120-314-552 (フリーダイヤル)
受付時間 午前9時~午後6時<平日・土曜・日曜・祝日とも>

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領事公邸でのクリスマス・パーティ

昨日、在名古屋カナダ領事よりご招待を頂き、うちのスタッフの猿、いや柘植さんをお供にパーティに伺いました。

この公邸(通称、カナダハウス)に伺うのは、現領事のマットさんが赴任される際に建物のリノベーションの相談を受けた時以来でした。

彼は、ずっとカナダの建築資材の担当をしていましたので、建材に関する理解や知識も深いものがあります。また、実は彼は、東海地区を拠点とする欧米人の仲間と一緒に演劇に出演するといった活動もしています。

そんな仲間の皆さんと一緒に、今回のパーティでは美しいクリスマス・ソングを披露してくれました。日頃飲んだくれるだけの日本の忘年会と違って、華やかで静かなクリスマスを味わえましたよ。

食事は、領事が昔ベトナムのハノイに勤務していたということで、エスニックなアジアン・カレーや生春巻きを頂きました。

いや~、たまにはこういうパーティもいいものですねぇ。

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帯金物への気遣い

これは、豊川市 N邸の構造内部で撮った1枚。帯金物が付いた部分で左右違う仕事がしてありますね。

この帯金物によって緊結された左右では、構造が違っているのです。左の構造部の梁(ハリ)は、実は梁の下のところに柱が存在しない大開口があるのです。ですから、開口部の強度を補う為に、大きな集成材(マイクロラム)を梁として入れているんですね。

そして、右の構造部は、普通の2階床組みをしています。まあ、この床組みでも相当な高さ(厚さ)がありますから、強度的に十分な耐震性が見込めるとは思いますが・・・。

2x4工法は、構造区画と呼ばれる四角い箱構造をいくつも組み合わせることで1つの建物を構成します。サイコロのような箱構造は、それ自体で耐震性を保持します。ただ、地震の際にそれぞれの箱が別々の動きをすると建物全体にとってはいいことはありません。

ですから、こうした帯金物等を使って、箱と箱とをつないでいくんですね。こうして家全体が地震の揺れに対して一致協力して対処するのが、2x4構造の輸入住宅なんです。

以前建方工事の外壁で、1階と2階とをつないだり、基礎と1階壁とをつなぐ垂直方向の耐震補強について書きましたが、このように水平方向の補強をすることも大切です。

もし箱構造になっていないところがあったり、それを補強する状況が作れなかったりすると、全体の家のバランスが崩れて強い建物にはなりません。そういうことを結構無視してプランする住宅ビルダーも多いですから、構造区画を設計者にしっかり確認しながら、お話を進めていって下さいね。

さて、写真の帯金物が留めてあるところで、何か気付きませんか?そう、帯のところの木を削って、溝が彫ってありますね。内装を仕上げる時に石膏ボードを張るんですが、溝を彫らないで金物を留めると、金物の厚み分ボードがそこだけ膨らんでしまいます。

そういう納まりの悪さに対処しているのが、この写真です。結構面倒な仕事をしていますが、こういう気遣いがあるとないとでは、インテリアの完成度も自ずと違ってきますよね。

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アメリカのグリーティング・カードは美しい

この時期、私たちの会社にはクリスマス・カードが届きます。取引のある北米のメーカーやコンソリデーター、大使館や友人から送られてくるんですが、輸入住宅ビルダーをやっていることを実感します。

まあ、日本で言えば年賀状のようなものなんですが、そのデザインも様々。年賀状のように統一された形式はなく、普通は封書の中に入れられてやってきます。

アメリカやカナダの人たちもたくさん出すのでしょうから、せいぜい一言添え書きがしてあるくらいで、あとはサインが入っている程度です。

でも、カードのデザインは結構凝ったものがあるようで、この写真のカードも文字や雪の結晶を浮き上がらせた感じにしてから銀のインクで印刷してあります。もうすぐクリスマスですが、どうぞ皆さんもよい年の瀬をお迎え下さいね。

Merry Christmas!

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こちらのおうちも同時進行です

最近、豊川市N邸についていろいろ記事を書いていますが、実は、もう1つ現場が動いています。

それが、ここ日進市A.M邸。年末のご挨拶に伺った夕方に写真を撮りましたので、少々画素が粗くなっています。決して、壁の構造用耐震合板が汚れている訳ではないですよ(笑)

屋根材の取付けから既に施工は進み、輸入のトリプルガラス・サッシの搬入・取付けも完了しました。

こちらの輸入住宅は、豊川のレンガ積みの家とは違い、サイディングを外壁に張る予定です。ですから、少しカジュアルに見える外観になるかも知れませんね。また、その様子は現場が進みましたらご案内します。

さて、今からまたお客さんのおうちに年末の定期訪問をしてきますかね。

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木造2x4構造のバルーン工法

豊川市N邸のキッチン・ダイニングの吹き抜け空間に組まれたタワー型の内部足場。この吹き抜けは結構巨大ですから、仕上がった時にはダイニング・レストランのような風情のデザインになると思います。

2x4工法でこういう吹き抜けを造る際に用いられるのが、バルーン工法。軸組の在来工法のように、1階と2階とを貫く通し柱を施工して、吹き抜けの壁を1枚のパネルのようにしてしまうというのが、この工法です。

普通、2x4工法では1階の壁と2階の壁はそれぞれ別々に造られて、それを2階の床組みを介して連結させるという手法を取りますが、そうしたことを床のない吹き抜けでやってしまうと壁の剛性が不十分になってしまいます。

その為、このバルーン工法が採用されるのですが、長い通し柱の場合どうしてもたわみが生じやすいという欠点も出てきます。

そこで、2階の床組みと同じ高さのところで転び止めと呼ばれる横木を入れて、通し柱をガッチリ固定すると共に、地震の際に2階の床に掛かる水平方向の力に壁全体で耐えるように工夫をしている訳ですね。

また、この転び止めを入れることで、万一1階の壁の中に火が入るような火災となっても、それ以上火が上に行けない「ファイアーストップ」という役目も果たしてくれます。

こうして壁の中のスペースを区切って小さくすることで、中の空気(酸素)量も限定出来ますから、火の回りも遅くなるのです。

通常の柱(スタッド)も407mm又は455mmの間隔で全体的に入っていますから、壁の中の仕切りとなる柱が在来工法よりも多く、火災の際に逃げる時間を稼ぐ要因ともなっています。

私たちの輸入住宅で採用する2x4工法って、合理的でしょ。

だから、自然素材の木造でありながら準耐火構造に認定されているんですね。更にこのおうちは、外装がレンガ積みですし、外壁面材も耐火材のモイスですから、なかなか燃えるのは難しいかも知れません。(油断は禁物ですが・・)

但し、どこのビルダーもこういう気遣いをしているかは、知りませんよ(笑) 私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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