お知らせ : ページ 251

正しい石膏ボード張りは、縦に目地を揃えない!

愛知県半田市で施工中の輸入住宅、K邸のドライウォール工事の様子です。

奥の壁に立て掛けてあるのが、私たちが通常使う縦4フィート(1.2m)、横8フィート(2.4m)の石膏ボード。一般的なビルダーさんでは、縦3フィート(0.9m)、横8フィート(2.4m)のものを使います。

大きなボードを使うのは、出来るだけボードの数を減らして相対的につなぎ目を少なくするという意図があるんです。つなぎ目は、地震等で家が動いた際に割れる危険が最も大きいので、そういうリスクを極力減らさなければいけません。

勿論、人間が腕を伸ばせる幅からすれば、小さな石膏ボードの方が取り回しもしやすく重さも軽いですから、施工は楽ですよね。

将来に亘る美しさを選択するか、施工性を選択するか。それは住宅会社の判断に依りますが、私たち ホームメイドはお客さんへのメリットを選択します。

また、ご覧頂くように、石膏ボードを横長に張って天井から床まで縦に一直線で目地が入らないような施工をしています。これも、住宅に掛かる重みでどこかの壁が下方向に押される時、そこに一直線で目地が通っていると、クラック(割れ)を起こす原因になります。

だから、互い違いにレンガを積むように、石膏ボードを張っているという訳です。

ただ、こうした張り方をしても、どうしても縦目地が入ってしまう場所が存在します。それは、壁のコーナー部分。そういう場所は割れるリスクが高いので、強度の高い紙のジョイント・テープやブルノーズ・コーナー材で強化します。

正しく石膏ボードを張らなければいけないとお話しするのは、ドライウォールだからという訳ではありません。例え仕上げが、珪藻土や壁紙(ビニールクロス等)であったとしても、下地の強化は必修です。上に張ってしまえば、下地など分からないなどというビルダーは、もっての外です。

こうしたノウハウと細かな気遣いが、私たちの美しい輸入住宅のデザインを支えています。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール | タグ: , , , |

勉強部屋は、本当にいるのか?

家づくりを行うに当たって、多くのお客様から「子供部屋にはベッドと本棚と机を置きたい」というリクエストを頂く。まあ、こういう要望は、基本中の基本であることが多いが、果たして子供部屋に全て必要であろうか。

私の子供時代は、進んで勉強したいと思うタチではなかったので、机があっても机などに座った試しがない。殆どは、テレビのあるコタツ兼ちゃぶ台に座って、家族の雑音を耳にしながら、宿題をしていた気がする。

大きくなって大学受験をする時は、個室も与えられたが図書館や予備校の自習室でしか勉強しなかった。個室という他人の気配がない空間では、何か落ち着かないのである。

昔、「頭がよくなる家づくり」という本を読んだ気がするが、お母さんや家族がそばにいる空間で勉強するようにした方が勉強意欲が出るという話があった。そりゃ、小さな子供が2階にある自分の部屋で、一人勉強するなんてあり得ないですよね。大概は、飽きてマンガやゲームをしちゃいます。

極端な人だと、「子供部屋を使うのは、中学・高校の短い期間に過ぎないので、改めて考える必要はない。必要な時期になったら、ご主人の趣味の部屋や奥さんの籠り部屋を子供部屋として一時的に使わせればいい」なんて言う設計士もいる。

まあ、そこまで徹底しては、成人した子供たちが帰ってくる場所もなくなるし、同居すら難しくなるから、将来計画を見据えて間取りを考える必要もあるだろう。

ただ、これからの家づくりに於いては、プライベート(個室)はミニマムに、パブリック(家族が共有する空間)は、マックスにするという考え方が主流になるだろう。

そのパブリックな空間の一角に、共有出来るスダディ・スペース(夫婦の書斎も兼用)を設けるのも一案ではないだろうか。勿論、キッチンから遠くないダイニングで勉強するのもOKだ。

プライバシーを重視し過ぎた社会が、引きこもりを生んだ現実があるなら、パブリックな空間でコミュニケーション出来る自立した子どもを育てることが、これからの家庭教育かも知れない。

家のプランニングは、お客様の想いによって決まってくる。でも、プロの私たちが自分自身の考えをお話しすることで、新たな別の考えに気付くこともあるはずだ。

お互いが自分の意見をぶつけることがプランニングであり、お客様の意見に盲目的に従うだけのプランナーには、あなたが人生の高みを目指す為の素晴らしいデザインは出来ません。家づくりは、皆さんの人生プランをステップアップする為のものと、私は考えています。

いいプランナーは、いい生活コンサルタントでなければいけない。そういった点でプランナーは、広く世間を知り、深く物事を考察できる必要がある。そういう人間と出会えたならば、あなたは家づくりの成功者であり、幸せものだ。これは、お金には代えがたい。

私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: やっぱり寝室は、落ち着く雰囲気で (2014年4月5日)
<関連記事>: Margot Austin’s P.E.I. Cottage (2013年7月24日)

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: プランニング | タグ: , |

いい加減な施工と「遊び」は、違います

日本人は、何でもきっちり正確に仕事をするのが得意です。逆に、欧米の人たちは、いい加減で楽観的と思われがちですね。でも、建築に関しては、日本人のきっちりした仕事が、実は間違っていたり、将来の歪みや不具合を助長する原因になってしまったりするって知っていますか?

写真を見ると、壁に張られた石膏ボードが、床の構造用合板から数センチ浮いているのが分かりますか。これは、石膏ボードの高さが足りなくて透いているというのではありません。わざと透かしているんですねぇ。

では、何故だと思いますか。それは、この隙間に床に張るフローリングを滑り込ませる為であるのと、このスペースを空けておくことで家の重さで壁が下がってくることを予め想定して対処しているんですね。

では、何故フローリングをこのスペースに滑り込ませるか。

それは、ボードを下まで張ってしまい、そこにフローリングをぶつける施工をしてしまうと、フローリングが温度や湿度の変化によって伸び縮みする場合、壁のボードを押してしまったり、ボードとフローリングとの間に隙間が出てしまったりするなんてことになる訳です。

だから、わざと石膏ボードの下にスペースを作って、フローリングの伸縮に対応する遊びを設けているのです。

壁も同様に、もしこの隙間を空けなかったら、壁が下がった時の逃げ場がなくなり、壁にクラックが入るなんてことになりかねません。

また、写真の壁のコーナーに汚くボードが張られています。普通ならピン角に石膏ボードを張らないと施工不良だと思ってしまいますよね。

でも、実は壁の角を丸く仕上げるブルノーズ・コーナーという材料を施工する為の仕掛けなんです。

どうしてかは、上の図を見て下さいね。きっと、皆さんでも分かるはずです。

輸入住宅のドライウォールは、いい加減な施工をしているように見えますが、本当は遊びを緻密に計算した施工なんですね。だから、建築は、奥が深いんです。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール | タグ: , , |

ドライウォールの下地仕事は、一度では終わらない

釘でなく、ビスで横張りされた石膏ボード(テーパーボード)。(釘だと将来抜けてきて、丸い釘の頭が顔を出します)

ボード張りの後、紙で出来た専用のドライウォール・テープを施工した様子がこちらです。

バズーカと呼ばれる専用の道具を使うと、テープの両面に石膏のパテが塗られた状態で、道具の先端のローラー部分に押し出されてきます。

それを石膏ボードのジョイント(つなぎ目)に、自動で張ることが出来るのが、専用工具のバズーカ(オートマティック・テーパーが正式名称)です。

これで、石膏ボードとテープとを天然石膏のパテで接着することとなります。石膏ボードの表面も紙ですし、テープも紙。天然石膏のパテなら、この紙という素材と化学反応を起こして一体化していきます。こういうことは、国産の化学石膏のパテではうまく出来ません。だから、北米からパテも輸入しているんですね。

また、紙のテープは、強度を出す為に厚手のものとなっていますし、パテも十分載らなければジョイントを強化することは出来ません。だから、石膏ボードの端っこが少し凹んだテーパーボードを使うんですね。この凹みがあるから、パテやテープを入れても壁を平らな状態に保つことが可能となります。

この状態で1日乾かしますが、これで完了ではありません。次の日、もう少し広い幅で石膏パテを薄く盛ります。そして、また1日置いて乾いてから、更に広い幅で再度石膏パテを薄く盛ります。

何故一度にパテを厚く塗らないかって?それは、車のワックスと同じで、薄く塗って乾かさないと、表面だけが乾いて中身がしっかり乾かず、剥がれやすくなるからです。

最終パテが乾く次の日に、盛り過ぎたパテを削り取って、壁や天井をほぼ平らな状況にもっていきます。これをサンディングと呼びます。

そして、テクスチャーと呼ばれる石目の模様付けを行ってから、最後に安全なカナダの水性塗料 パラペイントで塗装を3回(下塗り1回、上塗り2回)して、ドライウォールの施工は完了です。

どうでしょう、すごい手間・暇を掛けているでしょ!

天然石膏ですから、自然と乾くまでに時間が掛かります。ですから、全行程をこなすのには2~3週間を要します。ただ、その強さや美しさ、健康への配慮は、手間やお金を掛けただけのものがあるんですねぇ。

お客さんの目を盗んで、材料や作業を簡易にやることは出来るかも知れませんが、ホームメイドの理念が許しません。

それこそ、私たちのプライドであり、ホームメイドの輸入住宅というブランドだと思います。でも、この作業は、北米では普通の仕事なんですよ(笑) 如何に日本の住宅レベルが低いかが分かります(涙)
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: ドライウォール | タグ: , , , , , |

日本の家に不足しているもの

2013年夏に発刊された「建築知識 ビルダーズ No.13」のダイジェスト版を頂いた。その巻頭の記事で編集長が面白いことを書いていたのでご紹介したいと思う。

数年前から、「モノ売り」から「コト売り」に、商売のトレンドは変化してきているという。つまり、価格で価値が決まる大量生産型の住宅の売り方を「モノ売り」と称して、それに対し家族のコミュニケーションや生活の豊かさなど、価格では表すことが出来ない価値を謳った家を「コト売り」というそうです。

住み手の暮らしに耳を傾け、アイデアをひねり出し、それをプランに反映させる、ビルダー(プランナー)の結晶こそが、価格で表現出来ない価値、まさに「コト売り」だという。

話は変わってある方が、「身の回りの「断熱」を「壇蜜」に置き換えてみて下さい」と言ったそうです。その時の一言が、「日本の住宅の壇蜜性能は低い!」ということでした。それって何?となる訳ですが、彼は「癒しと官能」と言ったそうです。住宅の癒しと官能。本能に訴える力とは?

静かで落ち着きのある空間。そこに差す自然の光や照明器具が作り出す壁や天井の陰影。本能に訴える力とは、その部屋の空気感を作り上げる力だと筆者は結論付けていました。

単に住む為の箱と考えれば、安い「モノ売り」の住宅で十分だろう。でも、今の日本人には壇蜜性能が必要な気がする。そういう性能が不足した家は、長く愛してもらえないに違いない。価格や見積には反映されないデザインやセンス、素材感って、本当に大切ですね。

私たちの家づくりでも、「癒しと官能」を感じて頂きたいものです。それが分かるようになる為には、本物を知るしかありません。・・・さて、あなたのおうちは、セクシーでしょうか?こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: デザインにこそ価値があります (2014年6月17日)
<関連記事>: 壁照明の光で遊ぶ (2014年5月9日)
<関連記事>: 色は、遠近感をも表現する (2014年3月24日)
<関連記事>: 色は、性能 (2014年1月9日)
<関連記事>: あふれる選択肢:あなたはどう選ぶか? (2013年8月19日)
<関連記事>: Margot Austin’s P.E.I. Cottage (2013年7月24日)

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: プランニング | タグ: , |

建築費は、まだまだ上がる? やるなら、今でしょ!

昨日、建築経営の勉強会に行ってきた。個人のお客様とのお付き合いや職人さんとの打ち合わせが多い仕事ですから、こういう会に入って自ら外へ目を向けることをしないと井の中の蛙になってしまう。

そういったことから、月1回ですが見聞を広めさせて頂いている。同じ建築業界の仲間ですから、話の中心は昨今の仕事の状況や周囲の経営環境ということになる。

そこで皆が声を揃えて言うのは、増税前だけど自分たちの受注については、世間ほど景気がいいとは言えないということとあらゆる建材・資材や個々の工事単価が上がってきているということだった。

受注状況やお客様からのお問い合わせについては、他の皆さんと比べれば、いい状況になりつつあると言えるのだが、建材や施工費の値上げについては、私自身もひしひしと感じる。

コンクリートや鉄筋を多用する基礎工事や構造材の木材などは10%以上値上がってきているし、材料を新しく購入することのない仮設の足場工事なども何故か単価が上がってきているのだ。(今まで我慢してきた反動で、便乗値上げじゃないと思いますが・・・)

更に今日会社に来た資材を輸入する業者さんの話では、7月以降輸入サッシやフローリングなど20%などという程度でないくらい値上げする貿易商社が出てくるだろうとのことでした。

日本の産業は、資源を全て海外に依存しているので、国産のものだろうが、輸入のものだろうが、80円から100円へと変化した為替の影響をまともに受ける。今まで海外メーカーの値上げを、円高でしのいできたので価格を維持してきたのに、20%の円安となればそれを企業努力で吸収することなどまず不可能なのだ。

でも、建築屋はお客様に見積を出して、運よくすぐに契約が出来たとしても、図面の作成、行政の許可、着工から竣工(完成)までの期間が4~7ヵ月も掛かってしまう。つまり、現状のような急激な値上げがこの期間に発生すると全て赤字となってしまうことになるから、存続の危機も覚悟しなければいけなくなる。

アベノミクスで円が安くなって、製品を輸出する企業が潤っているという話があるが、そうした企業も資材は輸入しているはずだから、輸出企業の成長にも影響が出るはずだし、インフレとなれば生活物資も高くなって、サラリーマンの所得を圧迫してくるはずだ。

また、住宅融資の金利も上がるし、来年は消費税も上がる。

デフレに慣れ親しんだ私たちにとっては、値上げなどはそんなに簡単に起こらないと思いがちだが、ものすごい勢いで世の中が変わってきているということを感じないと、チャンスがいつのまにかピンチになっているかも知れないですよ。

値上げをすると、私たち建築屋が儲かるように思われがちですが、手元からどんどん落ちていってしまって、何も残ってくれない現実は悲しいことです。

私の話は、輸入住宅屋だからではありません。全ての住宅メーカー、全ての産業・製品においても、この夏以降目に見える形になりますから注意して下さいね。

少し高いと思って躊躇した金額が、後から見たら結構お値打ちな価格だったとならないように・・・。勿論、慌てて家づくりするのもダメですよ。全ては、皆さんの経済観念やバランス感覚に掛かっています。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによっても、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご利用下さい。

| カテゴリー: ご案内・注意情報 | タグ: , |

昨今、マンションが売れているが・・・

アベノミクスで資産が増えたからか、都心の高級マンションの売れ行きがすこぶる好調というニュースがテレビ等で報道される。世の中、お金が流れないと景気がよくならないので、そういった意味ではいい傾向と言えるのだが、本当に大丈夫なんだろうか?

雑誌「東洋経済」の「マンション時限爆弾」という記事を読んだのだが、分譲マンションは都会での生活に定着し、東京では約600万戸になるそうだ。そのうち、すでに5分の1が築30年以上。今後10年でさらに老朽化は加速し、全体の3分の1を占める見通しだ。同時に築40年超のマンションでは、60歳以上のみの老人世帯が半数に至るなど、住民の高齢化も進んでいるという。

こうしたマンションの問題は、メンテナンスをしていく費用を全員が負担していくことが難しくなるということです。

お金がある人がない人の分も負担していければいいが、そんなことはなかなかこのご時勢難しい。そうなると、老朽化をただ見ているだけという状況になるから、お金がある程度あって先の読める住人は、さっさと売るか、貸すかして別の所に引っ越してしまう。

そうなると、住民の民度は下がり、やがてスラム化してしまう。戸建てと違ってマンションは、自分だけで所有している訳ではないというところが難しい。維持管理について住人たちの同意がなければ前に進まないことが多い。

勿論、維持管理をするだけならまだいいのだが、40年を超えると建て替えを余儀なくされるケースが出てくるのだ。こうしたことは、どんな高級マンションでも避けては通れない。だから、皆が知らないうちに問題が蓄積し、そのうち突然破裂する時限爆弾に似ているのがマンション問題かも知れない。

戸建てだってメンテナンスをしなければ、30年で解体される運命にあるが、他人が介在しない分解決策は考えやすいかも・・・。

まあ、消費税増税前には、いろいろなことを考えなきゃいけないですねぇ。それにしても、鉄筋コンクリートのマンションは、コンクリートから出る大量の湿気で、部屋が結露したりカビたりするんだけど、購入する人たちは分かってるのかなぁ・・・?アレルギーのある子供が居たら、大変です。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによっても、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご利用下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , |

家具としてデザインされた輸入キッチン

ダークブラウンの木製キャビネット・ドアをもつ輸入キッチン。重厚でクラシックな雰囲気は、まさに輸入住宅の王道と言えるかも知れません。こうしたキャビネットを引き立たせるかのように、床や壁は真っ白を基調とし、照明器具やイス、キャビネット・ノブなどはいぶし銀のニッケルカラー。

こうして少しモダンなテイストを入れることで、キャビネットのクラシックさを際立たせていると言えます。

北米でも水回りの床には、クッション・フロアをよく使いますが、これだけカッコいいキッチンでしたら、床は豪華なタイル張りかも知れませんね。

北米の最近の流行は、アイランドにシンクを設置して、その前にゲストが座れるようなカウンター・デザインです。見せるキッチンからもてなすキッチンに変化してきているのかも知れませんね。

(以前のアメリカ人は、料理はオーブンや電子レンジでするものでコンロなどは使わないというディスプレー・キッチンでした)

汚れる恐れがある換気扇まわりも家具調にしてしまっているところは、ディスプレー・キッチンの名残かも知れませんね(笑) こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: デザイン | タグ: , , , |

車庫入れ失敗や落雷でも補償出来るかも?

先日、台風や竜巻などの風災によって屋根材の破損や剥がれが発生した場合の補修に、保険が適用されるかも知れないというお話を書かせて頂きましたが、今回はそれ以外で保険求償が出来るかも知れないものを紹介しましょう。

まずは、車庫入れ。初心者やお年寄りなど、運転に不安を抱える人がよくやってしまうのが、車庫入れで車を建物にぶつけてしまうという失敗。自動車の車両保険に入っていれば、車自体の修理は補償されますが家の破損となると自己責任で直すしかないとお考えの方も多いと思います。でも、もしかしたら住宅融資を受けた時に入った保険で修理が出来る場合があるのです。

建物の美観を著しく損ねるといった機能的損害がある場合が、それに当たります。

次に落雷。最近は、夏だけでなく冬場にも落雷するケースが増えてきました。今後は、温暖化で異常気象が増えてくるでしょうから、落雷による停電にも気を付けなければいけません。

そんな時心配なのが、雷の電気が逆流するなどして、電気製品を壊してしまうトラブルです。だって、日本ではアースを付ける習慣がありませんからね。一般的に家電製品は家財保険に入っていなければ補償されませんが、保険料もそれなりですし、そんなに高価な家財もないという理由で加入していないケースが多いのです。

ですから、こちらの破損も自己責任で買い替えるしかないと諦める方が多いですよね。

確かに、テレビやパソコンなど移動が可能な家電については、家本体とは関係ないので対象外となるのですが、エアコンや食洗機、製氷機能(給水管接続)のある冷蔵庫、照明器具など、自分では取り外しがきかない電化製品については、家の一部として保険で補修・交換をすることが出来るかも知れません。

こんなこと、普通の人は知ってそうで知らないですよね。これからは雷が鳴ることの多い季節です。今後もしそういったトラブルが起ったら、どうぞ一度相談してみて下さいね。

保険の加入状況によっては、もしかしたら費用負担を最小限に出来るかも知れませんよ。
(状況によっては、保険求償出来ない場合もありますので、ご注意下さい)

家に関する保険の加入や見直しについて詳しく知りたいという方も、ご相談下さい。

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , , |

塗り壁の剥がれは、心の乱れ?

知り合いの方から、昔建てた建物の外壁が浮いてきているので見て欲しい、という相談を頂いた。親しくお付き合いを頂いているので、早速見せて頂いたのだが、予想以上に外装の劣化が甚だしい。

外壁の塗り直しでもそうなんですが、少し色落ちしてきたなと思ったら、数か月でみるみるうちに変色や劣化がひどくなる。それと同じで、最近まではそれ程でもないと思っていたのでしょうが、いきなりここも酷くなってきたんだと思います。

写真をご覧頂いた通り、建物のコーナー部分や構造の床組み、天井組み、間仕切り壁等のある部分などから塗り壁材の剥離が始まっているように見えます。

こういうところは、屋外や室内からの湿気や水分が溜まりやすく、それをどこかで抜くような工夫が必要です。

剥離した部分を見ると、外壁の合板の上に直接モルタルを塗って、その上にジョリパットのような塗り壁材が塗られています。南フランスやプロヴァンス風の輸入住宅を謳って、扇状にコテ塗りする外壁が10年以上前に流行りましたよね。(扇状になった部分に汚れが付着する問題で、今ではそういった施工は見受けられなくなりましたが・・・)

私たちなら、構造用合板の上に胴縁を打って通気層を作り、その上に下地となるコンクリートのパネル・サイディングを張って、最後に伸縮性のある塗り壁材 Stucco Flexで仕上げます。

通気層は、外部から万一水が侵入してもそのスペースから逃がす空間となりますし、内部の湿気等も通気層へ放出して屋根の棟から逃がすというシステムが構築されます。

この方法も100%ではありませんが、相当程度リスクを回避出来ます。

国産の塗り壁材自体は、伸縮性に欠け、熱や湿気による構造体の動きには追随出来ませんから、このようにどんどん剥がれてきてしまいます。

モルタルの上に塗り壁材を塗るという湿式工法は、こうした問題を引き起こしやすいのですが、予算を削減する為に分かっていながらこの方法を取る建築屋は、数多く存在したはずです。

確かに他社の見積より安くする為には仕方ないことだったと思いますが、問題の情報を開示し、それでもお客さんが安さを取るのかどうか話し合うことが必要です。(まあ、そんな話をする親切なビルダーは、少ないですが・・・)

安いものには、訳があります。パッと見分からないことでも良心のあるビルダーならば、見えないお客の利益を優先し、敢えて手間や費用の掛かる仕事をするものです。

だから、金額よりもビルダーの人柄や経験、信念を見極めないといけないのですが、なかなか難しいのが人情ですね。

家づくりでは、皆さんの価値観や人間性も建物に表れてきます。業者の施工不良は、もしかしたら施工業者と皆さんの気持ちの問題が半分ずつあるかも知れないことを忘れないで下さいね。

そう、家づくりは、禅問答であり修行なんです。もう一度言いますが、安い値段でいい仕事をするなんて話は絶対にありません。でも、そこに目がくらむんです。

何れにしても、この建物を何とかしなければと思っています。直すのは結構面倒で大変ですけど、いい加減なことは出来ません。輸入住宅の修理・メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。

<関連記事>: クラックの入らない塗り壁 スタッコフレックス (2011年1月25日)

※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。

| カテゴリー: メンテナンス | タグ: , , , , , |