お知らせ : ページ 253

レンガ積みの外壁に明いた2つの穴

最近、私共のウェブサイトをご覧頂いて、お問い合わせ頂くことがめっきり多くなってきました。これも消費税前の影響でしょうか。それともアベノミクスで景気がよくなっているからでしょうか。

一昨日は、神奈川の米軍施設にお住まいのアメリカ人ご夫妻から、お問い合わせを頂きました。勿論、英語でのやりとりでしたが、鎌倉は行ったことがないので、ちょっといいですねぇ(笑) まあ、そんな遠くで本当にお声が掛かるかは分かりませんが、輸入住宅の本場の方から素敵と思って頂いているのは嬉しいなぁ。

また、今日は、はるばる東京からご夫婦がレンガのおうちの相談にいらしてくれました。愛知県の東部でご計画をされるとのことですが、熱い気持ちがお互いにあれば、共に手を組んでやれるかも知れません。まあ、本当に私やホームメイドのことを信頼して頂ければのお話ですので、ご縁があるかどうかは神のみぞ知るでしょうか。

さて、今回は、こんな「穴」のお話をさせて頂きます。

下に明いている穴は、Weep Hole。上のは、Vent Hole。用途が若干違います。

Weep Holeは、万一雨がレンガ積みの外壁の内側に入ってしまうことがあった場合に、そこから外に水を抜くのに使います。

前にもお話したように、レンガ外壁は木造の構造体とは離して自立しています。ですから、水がレンガの内側に侵入してもレンガの裏側を伝って下まで落ちます。決して、構造体側に水が伝うことはありません。万一そういうことがあっても、しっかりとウェザーメイトPLUS(北米の特殊防水紙)がカバーしていますから、全然心配要りません。

私たちや欧米の人は、絶対入らない前提で施工をするのでなく、入っても絶対大丈夫なように工夫するのです。そこが、日本の住宅メーカーと違うところですね。

そして、Vent Holeは、基礎の立ち上がりと土台の木との間に設置した基礎パッキンの高さに明いています。つまり、床下への通気・乾燥を促す為の穴なんですね。

勿論、こうした穴は、レンガと構造体との間に作られた外部の通気層に空気を供給して、通気層の上昇気流を生み出す役割も持っていますから、構造体の乾燥や結露防止、断熱を自然にやってくれるというスグレモノです。

私たちの輸入住宅が、自然の摂理を上手に利用して家づくりしているのが、こんなことからも分かりますね。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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外壁のレンガ積みは、水平と垂直が同時進行

精度のいい高品質なカナダ製の外壁用レンガ。当然の如く、製品自体の直角もしっかり出ています。

こうしたレンガですから、垂直に積めば必ず水平のラインも自ずと出てきますが、もし少しでも垂直でなかったら、当然横方向のラインも傾いてくる訳です。逆に、水平にきっちり積まれたレンガ積みであれば、自然とレンガ外壁は垂直になるのです。そう、それは単純なことですが、思っている以上に実際は難しいことなのです。

精度が悪いレンガや技術のない職人ではこれが出来ませんから、デザインの素朴さやラフさだけが売りとなります。(ラフな感じというものは、本物が時代が経つと共に帯びてくる勲章ですから、新しいものが最初からラフであっては、長く使えるはずはありません)

コーナー部分から見たレンガ外壁の美しさは、材料・施工技術・道具の全てが揃わないと出来ない仕事だと言えるのです。それにしても、赤レンガは格好いいですねぇ。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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セルロース断熱材は、この中に入れます

カナダのレンガ職人が、レンガ積みの外壁を施工している中、輸入住宅の内部ではいよいよ断熱工事が始まりました。

建方工事が終わったらすぐに始まりそうな工事ですが、実はその前に電気の配線工事をやっておかなければいけません。また、愛知県半田市 K邸では、全館空調システムを採用していますので、屋根裏に機械を設置して、そこから各部屋への太い吸排気ダクトを回さなければいけません。

これもただ回すだけならいいのですが、人の目から隠す為に壁や梁を余分に設けるという大工工事が必要となります。だから、こんなに時間が掛かるんですねぇ。

そして、柱(スタッド)の間にセルロース断熱材を吹き込む為に美しく張られた布をご覧下さい。この布も少し特殊で、目が少しだけ粗いものを使用します。綿や粉のようになったセルロースを、空気と一緒にこの中に吹き込むのですが、目が細かくて空気が抜けないものを使用すると吹き込んだ口から断熱材が逆流して飛び出してきます。

こういうところにも化学物質の接着剤を使わないセルロースの吹き込み工法に気を遣っているんですね。(接着剤を混ぜて壁に吹き付ければ、布を張る必要もないですから・・・)

ピシッと布が張ってありますから、セルロースの断熱材が均等に入り、断熱欠損もないんです。(勿論、吹き込み作業をいい加減にしたら、意味ないですが・・・)

いや~、ほんと手間暇掛かってますねぇ。どうしてこんな手間を掛けてセルロースの断熱材を使うのか?それは、他の記事を見て下さいね。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 壁体内結露の発生原理 (2012年11月26日)
<関連記事>: 木の細胞繊維であるセルロース断熱材 (2006年12月25日)

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新品なのに何でかなぁ~?

新品を使い始めて1~2週間なのに、カナダのレンガ職人がエンジン・カッターの調子が悪いと言い出した。レンガをきれいにカットする時の必需品ですから、壊れたら大変。

何でもスイッチは入るのだが、切ることが出来ないらしい。原因は、スイッチの部品らしいのだが、新品ですぐ壊れるのって、あり得ないよな~。レンガ職人曰く、この製品ではよくあるトラブルなんだとか。

カナダから輸入したものなので、日本国内の保証も効かない。不幸中の幸いは、海外品は修理しないとは言わないで、このメーカーの取扱い店が直してあげると言ってくれたこと。

取り敢えず、今まで使っていた古いブリック・カッターを現場に持ち込んで、このカッターは修理に出すことに・・・。簡単な部品交換で済みそうだからよかったけど、こういうトラブルは疲れます。

まあ、面倒を買って出るのがホームメイドだから、仕方ないかぁ。でなきゃ、外壁のレンガ積みをカナダ人にお願いするなんてこと、やらないよなぁ。

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鼻くそを食べると健康になる?

ちょっと汚い話で、お食事中の方には申し訳ないですが、カナダ中部にあるサスカチュワン大学で生物化学を研究しているスコット・ナッパー准教授という人が、“鼻くそを食べる”ことで免疫機能がどうなるかという研究を始めるという記事がNETに出ていた。

世の中には、変なことを真面目に考える人っているんですねぇ。

「人間は汚れた環境の中で進化をしてきた」と話すナッパー准教授。抗菌素材がやたら好まれる現代では、アレルギーなど免疫機能不全を起こす人の数も増加しており、清潔さを求める風潮が「実際には人間の利点になっていない」とも見ている。

そんな現状を憂う彼が、生物化学の研究者として気になったのが“鼻くそを食べる”行為。若干の病原体を消費するという意味で体内の免疫機能改善に繋がるのではと、“自然の予防接種”的な行動として免疫機能への影響の可能性を考え始めたとのこと。

でも、この考え方には、一理あると私も思います。

衛生面が強調されて無菌社会が是とされた日本の戦後社会。潔癖症の人まで出てきた訳ですが、そんな時代と共にアレルギーやぜんそく、花粉症、化学物質過敏症といった以前の時代には存在すらしていなかった病気が蔓延するようになりました。

きれい過ぎる社会は、反って危険な気もします。室内の住宅設備でも抗菌仕様が当たり前になって、有益な細菌まで死滅させてしまう為、耐性の出来た有害細菌が繁殖してしまうなどということも起こっています。

だからと言って、汚い環境にしようということではありませんが、雑多な菌が同時に存在し得る自然な環境を実現していくことは、住まいの安全においても必要な気がします。

病気にならないことに越したことはありませんが、病気になることで、それを乗り越える強い体を手に入れることが出来るのです。何も害がない状況に長い間おかれていたら、突然害のあるものが目の前に現れた時に全く抵抗出来ないですからね。

全てを悪く捉えずに、ポジティブに考えることが大切ですね。さて、今後の鼻くその研究は、どうなるのでしょうねぇ(笑)

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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塔屋のようなリビングの吹き抜け

まるで教会の雰囲気が漂うハーフ・サークル・ウィンドウを見上げる吹き抜け空間。構造むき出しですが、美しいですね。その高さは、5.5m近くにもなります。タワー(塔)のようになったこうした構造には、バルーン工法と呼ばれる施工を行います。

通常、木造の2x4工法では、1階部分と2階部分とでは、構造区画を別々に考えていますから、柱材(スタッド)も1階と2階とで別々に施工します。つまり、1階と2階とでは、壁も別々の構造区画として捉えるということですね。(専門的でちょっと難しいですが・・・)

日本の在来木造工法の2階建ての場合、構造的にキーとなる柱を1階床から2階の天井まで1本もので施工する「通し柱」と呼ばれる長い柱が入ります。それと同じ考え方で、こうした特殊な空間には、2x4工法でも長い通し柱を使って壁も1枚のものとしていきます。これが、バルーン工法と呼ばれる施工なんですね。

地震等の揺れに強い構造の輸入住宅を造るに当たっては、どんな工法であっても自然の摂理や力の考え方は同じになるということです。勿論、それぞれの工法で構造特性が違いますから、細かな点で違いがあるのは当たり前ですが、自然の原則に常に則っているのです。

こうした施工は、内装を仕上げてしまうと見ることが難しいので、関心のある方は是非この機会に愛知県半田市のレンガの家 K邸までお越し下さい。お問い合わせ頂ければ、ご案内しますよ。

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窓まわりを見れば、品質や技術の高さが分かります

カナダのレンガ職人が積んだ外壁レンガは、「美しい」の一言に尽きますね。よ~く見ると、モルタル目地の縦ラインが、垂直方向に全て揃っています。また、赤レンガ自体も縦横全てビシッと正確に積まれていますから、造形美すら感じさせますね。

でも、これってレンガ職人の技術の高さでもありますが、カナダ製のレンガ自体の品質や精度がいいということも忘れてはいけません。東アジアで製造されたレンガの場合、ラフに造られたものが殆どですから、これだけきちっとした雰囲気にはなりません。そのラフさが素朴な感じでいいという方もいらっしゃるでしょうが、材料の精度や施工の技術が十分でないと、地震などで重いレンガ外壁のバランスが崩れるかも知れません。

愛知県半田市で施工中のこの輸入住宅を見て分かると思いますが、やはりプロの仕事には、それに見合った品質の資材が必要ということです。

窓の枠すれすれの位置でピタッと止められたレンガ。(将来家が動くことを想定して、実際にはほんの少し遊びを設けてあります)レンガの厚み分だけ窓が奥まって見えるのも、薄いレンガ・タイル(スライス・ブリック)では出来ない景色です。

窓ガラスや窓下のボトム・シルにモルタルが付かないように養生してあるのも、私たちの気遣いの証です。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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ムーミン谷の夜は更けて

最近、ムーミンに出てくるような家を建てたいというご相談をよく伺います。

私が子供の頃が、TVでアニメもやっていて毎週見たものですが、最近は絵本やグッズでしか見たことがないので、好きな人は好きなんだなぁなんて久しぶりに思いました。

で、ムーミンに出てくるような輸入材は、どんなのだろうと輸入照明で探してみました。上の写真のものは、傘がちょっとスナフキンの帽子に似ていると思いませんか。また、こうした曲線的なデザインが、ムーミンが住むおうちのようなイメージを抱かせます。

そして、下の照明器具は、少し和のテイストが入った感じが、すっきりした北欧デザインを連想させるかも知れません。また、直線的に見えるラインも実際には少し歪んだ形状をしている為に、優しい感じになっているのもアニメチックな雰囲気があるように思います。

これらの照明器具は、玄関先や門灯として使いますが、同じシリーズのデザインでいろいろ種類がある点も見逃せません。何れにしても、照明だけでなくトータルでデザインを考えることが家づくりには必要ですね。

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北面だけですが、ここまでレンガを積みました

昨日、状況をご案内しますと報告させて頂きました愛知県半田市のレンガ積み輸入住宅 K邸の様子をご覧下さい。西面や南面の外壁の一部にもレンガが積まれていますが、カナダのレンガ職人は、この北面を中心に外壁のレンガ積みを行っています。

彼が来て2週間で、北面をほぼ積み終えるところまできてしまうというのは、相当早いペースです。何せ、いつもは2~3人で作業するのに、今回は彼ひとりでここまでやってしまうのですから、大したものです。

勿論、仕事が雑で早いというなら、話は全然別でしょうが、見ての通りレンガの外壁が1枚のパネルの如く平面を形成し、垂直にそそり立っているのです。

これを実際に見た人は、鳥肌が立って、きっと感動しますよ。

レンガの色は、Heritage Brownと言って、こげ茶を色の主体にしながら、薪ストーブのススが付いたような黒いアクセントが入ったデザインになっています。この少しアンティークな雰囲気を醸し出している点が、何十年が経過しても変わらない風情を生み出してくれる秘密です。

また、そのうちモルタル目地に含まれるカルシウムの成分がレンガの表面に溶け出して、白い模様を付けていきます。そうなってくると、そのアンティークさは更に増してくることとなるのですが、それが実現出来るのは本物のレンガ積み以外あり得ません。

遠い昔の明治・大正期ならまだしも、JR東京駅のような風情のあるレンガの家を現代で造れるのって、ある意味奇跡的です。

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ダークな玄関ドアと赤いレンガ積み

先日、中世ヨーロッパのお城にあるような玄関ドアというお話をしましたが、丁度積まれたレンガと一緒の画面に収まりましたので、ご覧に入れましょう。

アンティークな長い飾りヒンジが3ヶ所、そして飾り鋲が框の内側に20個付いた玄関ドアは、ダーク・マホガニーの色にデザインされていますので、相当重厚感がありますでしょ。

そこに、このこげ茶(写真では露出が大き過ぎて、赤茶に見えますが・・・)のレンガが周囲に積まれると、まさに古城といったイメージです。愛知県半田市には、築140年の兜ビールの赤レンガ建築が残っていますが、それに引けを取らないレンガ積み外壁の輸入住宅になるはずです。

今日も現場でレンガを運びましたが、それにしてもレンガは重い。それに多い。でも、カナダのレンガ職人は、建物の北側一面をほぼ積み終えました。また、その模様は、明日にでも・・・。

こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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