お知らせ : ページ 255

重いレンガを手で運びます

外壁のレンガ積みがスタートした愛知県半田市の輸入住宅K邸。

表面がゴツゴツした重厚感のある表情の赤レンガ。名前をHeritage Brownと言います。ホームメイドのお客さんには、このレンガは人気があってちょくちょくお使い頂いています。

このレンガ、1個当たり4kgを超えてきます。ですから、重厚感があるというより、本当に重いレンガなんです。だから、断熱性もあるんですが・・・。

で、これを5個一辺に運べる道具が、このブリック・ハンガー。ただ単にレンガを5個並べて、それを両側から挟んでいるだけ。

上の取っ手を持つと、テコの原理が働いてレンガを強く挟み込みます。レンガの下には、支えも何もありません。それだけの簡単な仕掛けだけで、本当にこんな重いレンガを5個も一度に運べるの?だって、20kg以上でしょ!

はい、ゆすっても階段を上がっても、レンガが落ちることはありません。嘘だと思ったら、持たせてあげます。但し、レンガ職人のように、両手で2つ持つとなると相当覚悟が要りますよ。

是非、半田市の現場にお越し下さい。但し、現場が狭いので事前にご連絡をお願いします。車を止めるところを確保しないといけませんので。

そうそう、このブリック・ハンガーもホームメイドの備品です。

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ようやく来たが、仕事は明日

火曜の夜に来日したレンガ職人のGさん。何でも岐阜の彼女のうちに泊まるから、水曜の午後に愛知県半田市の現場でレンガ積みの打合せしよう、なんて言う。随分、日本に慣れてきたもんだ。

で、昨日の水曜日。そろそろ現場に出掛けようかと思っていた時、彼から電話。雨が強いから、木曜の朝に現場に行きたいって・・・。まあ、仕方ないか、と思って、木曜は午前中来客があるので、工務のスタッフと朝打合せしていてくれ。来客が済んだら午後現場に行くから・・・ということでOKにした。

で、今日現場に行ったが、彼はいない。彼女と自転車に乗ってどこかに行ったらしい。電話したら、現場に来るって。で、今日はどうしたと言ったら、「宿泊先の部屋の片付けをしなきゃいけないので、仕事は明日から」だって。

おいおい、呑気に彼女とデートかい?外壁の日程があるから、そんなんで大丈夫か?と聞いたら、全然大丈夫だってさ。ほんとかよ~~?まあ、カナダ人はあくせくしないやつが多いから、こんなもんなんだろうが、ちょっとプッシュしないとね。

明日、レンガを運びに現場に行くので、遊んでたら怒鳴ってやるぅ~~~!(笑)日本人と同じように思ってると、ストレス溜まるよなぁ~。こんなやつらと付き合えるのも、私たちくらいかもね。

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外壁レンガを運んで、体が痛い!

青いスペシャル防水紙ウェザーメイト・プラスを施工した後、白い樹脂サッシを取り付けた状態が、この写真。なかなかカッコいい輸入住宅になってきたでしょ。

昨日は、屋根屋さんが来て、アスファルト・シングルの屋根を施工しにきていたんですが、私も現場作業をしに行きました。

それは、レンガの搬入。重さ約4kgのレンガが396個で1パレット。そのパレットが、11台狭い場所に入ってきます。何と総重量は、17.5トン。これでも外壁全体では、まだ半分以下の量。こんなのが、遠いカナダからはるばる来てくれる訳ですから、素晴らしいことですよね。

で、私たちは、パレットに載せられたレンガを外して、それを高台にある家のまわりに運びます。そうすることで、レンガ職人は外壁のレンガ積みがしやすくなりますし、レンガの置き場所が分散されて狭い場所の有効活用できるのです。

でも、この重さのレンガを家の奥の場所まで運ぶのは、手作業です。高台ですからリフトも使えませんし、足場があって更に狭くなっていますから、人手で運搬するしか方法はありません。

日暮れまで3人のジジイたちで運びましたが、やっぱり全部上げるのは難しかったですね。でも、頑張りました。

今日の午後は、カナダのレンガ職人と施工前の打合せ。本当はお休みですが、今日も現場に行きますよ。零細ビルダーの社長は、何でも屋ですねぇ。

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垂直を取りながら、建方工事は進む

2x4工法だけでなく、在来工法の木造でも同様に行いますが、壁や柱を立てた後、壁(柱)や床に長い柱材を斜めに取り付けます。

先日、建方工事(構造を造る工事)が終わろうという現場をお客様にお見せした時、お客様から「この斜めの材木は何ですか?」という質問を頂きました。

2x4工法の輸入住宅では、床を組んだ後、壁を1つずつ造っていきます。その時、それぞれの壁が垂直に立っているか、壁同士の間隔がずれていないか、を見ながら建方工事を進めていきます。ですから、これは壁の垂直や位置関係を保持する為に、仮に付けられた柱材なんです。この作業を私たちは、「建て起し」と呼びます。

これによって、三角の形が生まれますから、位置がガッチリ動かなくなるという訳です。木材は、自然なものですから、建方工事の途中で知らぬうちに動いてしまうことがよくあるんですね。それをこれで抑え込むのです。

最終的に構造全体が組み上がってしまって、どこにも動くことが出来ない状態になってしまうと、これは役目を失います。そこで、ようやく仮付け柱を撤去するんですね。

垂直・水平に狂いがあると、室内の造作工事をする際にいろいろと面倒が生じます。そういった点では、一見無駄に見える地味な仕事にこそ家づくりの基本があるんです。家づくりは、早くやるばかりが能じゃありません。精度を出しながら、考えて仕事を進める姿勢が大切ですね。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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使い方も問題だが、各メーカーも改善が必要?

名古屋市守山区C邸で輸入キッチンのシャワー水栓を見て欲しいという依頼があり、先日お邪魔した。

写真にある通り、ヘッドにあるスイッチ・カバーのゴムらしきものが劣化してちぎれてしまい、内部の部品が露出した状態になっている。カバーの問題ということで、機能的には正常で見た目が悪いということだけなんだが、このままにしておくにはちょっとみっともない。

で、カナダの水栓金具メーカーにゴム・カバーの部品だけないか確認した処、カバーだけの供給はしておらず、このシャワー水栓自体も生産されていない為、これと類似したシャワーヘッドだけなら供給出来るとの回答があった。

ただ、またカバーが同じように劣化するのでは、問題解決にならないので、素材の改善がなされたものかを聞いた処、特に改善されたものではないが、普通に使う分には遜色がないという。また、今回の原因は、洗剤そのものや洗剤の垢が付着した状態のままになっていると劣化しやすいので、洗い物をした時は、カバーを水で洗うよう勧められました。

新築して3~4年でこうなってしまった現状からすれば、メーカーの言い分も分かるんだけど、カバーの素材の改善も考えていかないと、昨今の洗剤事情への対応は難しいんじゃないかなぁ。

それにしても、キッチン洗剤の化学成分って大丈夫なんだろうか。カバーだけならまだしも、人体の健康への影響のようなものも考えさせられる問題です。

いくら住宅そのものを自然に近いもので造っても、そこに持ち込まれる家具や生活用品、食品などが問題であったら、意味がなくなってしまいますからね。まあ、あまり気にし過ぎもいけませんが・・・。

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中世ヨーロッパの古城をイメージした玄関ドア

愛知県半田市の輸入住宅 K邸の建方工事もほぼ完了し、いよいよレンガ積みという段階になってきましたが、今回、その外壁に積むレンガと共に薪ストーブや玄関ドアもカナダから入荷してきました。

まだ梱包された状態ですが、その玄関ドアの写真がこちら。

長年磨かれたダークオークの古いドアのような渋いデザイン。普通輸入住宅というと美しいステンドグラスを入れたエレガントな玄関ドアを想像するのですが、ガラスが一切入っていないソリッドな木製ドアをイメージしてみました。ご覧頂くように、ハンドメイドのアイアンが、いくつも鋲打ちされた様は、侵入者を寄せ付けない厳しさすら感じさせます。まさに、重厚という表現がピッタリです。

でも、このドアは、耐候性を考えて木製にはしませんでした。実は、ファイバーグラス製の玄関ドアなんです。本物の木と見まがうくらいよく出来ていますよね。

次回は、このドアが建物に施工されて、レンガがその周りを覆った後に改めてご紹介させて頂きます。きっと、西洋の古いお城の風情を感じると思いますよ。

こうしたカスタム・オーダーで家づくりが出来るのは、私たち ホームメイドが自社で直輸入している証でもあります。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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ムク材の自然な割れは、当たり前

2010年の日経ホームビルダーの記事で、「ムク材の割れをどう考えるか?」という特集記事があった。

私たちが輸入住宅で扱うSPF(スプルース・パイン・ファー)の構造材も当然の如く無垢材な訳だが、自然な材木は自然と割れが入るのが普通なのだ。古い木造の寺社へ行っても、その割れはどこかかしかに存在しているのが見て取れる。

その特集記事で、森林総合研究所加工技術研究領域長の黒田尚宏さんという方が登場して、「ひどい内部割れを見つけたら返品すること。但し、昔ながらの天然乾燥ではムク材の表面割れを防ぐのは難しく、かつてはムク材に表面割れが生じていることは普通だった」と話す。

また、最近行われている人工乾燥の高温セット法で乾燥スケジュールをきちんと守った場合でも、内部割れを完全になくすのは難しいようだ。(私たちが使うSPFは、カナダで人工乾燥されてきます)

そして、施工当初は割れが見えない状態でも、時間が経つにつれて割れが自然と顕在化してくることも多いのである。つまり、人間の力では何ともならないのだ。

割れによる強度低下は気になるが、「これまでの実験結果では、表面割れも内部割れも、極端でなければ強度に無関係だ」(黒田さん)という。

割れを防ぐ方法として、わざと切れ込みを入れて、割れを作る「背割れ」という方法を昔の大工は取ったのだが、それは強度の保全というよりも、木材の化粧側が割れて美しさが損なわれるのを防ぐ為に、別の側に割れを入れたという意味合いが強かったと思われる。

特集記事にコメントを寄せている方の言う通り、現状は住宅メーカーや消費者が極端に割れを悪者扱いした結果であり、スーパーで規格に合わない大きさや傷のある野菜を排除するという間違った商習慣が、日本に蔓延したのと同じ状況である気がする。

割れをクレーム扱いするなら、無垢材に代えて接着剤を使った集成材を使わざるを得ない。それでも、接着面の剥離のリスクを完全には排除出来ないのである。勿論、耐震性能を上げる為に使う構造用合板も接着剤で強度を出している訳だから、同様のリスクが存在するが、出来るだけ自然の素材で家づくりをしたいという理想は、私たちを無垢材へと向かわせるのである。

(集成材や構造用合板の剥離についても、部分的な(限定的な)ものであれば、大きな問題にはならないので、こちらも極端に恐れる必要はないです。ただ、無垢材のように繊維が連続したところに割れが入るというのではありません。集成材は、繊維の連続性がないものを接着剤で繋ぎ合わせたものですから、割れが直線的に入ってしまい、将来的に一部が剥がれ落ちる可能性はありますね。構造用合板は、たくさんの釘で壁や床に留められていますので、剥離による脱落はないと考えていいでしょう。

また、集成材は集められた木の向きがバラバラな為、一般的に無垢材よりも高い強度を発揮すると言われています。私たちもその強度を利用して、大きな開口部の梁(ハリ)材として利用します。長所を利用しながら、短所を如何にカバーしていくかを考えるのが、プロの仕事です。その剥離のリスクを釘やボルト、構造的に固定する仕組みで回避するなど、使い方次第で集成材の部分利用も活きてくるはずです)

皆さんは、工業化された集成材や鉄骨だけで家を建てたいですか、それとも出来るだけ無垢材を使って自然に近い家を建てたいでしょうか。それは、皆さんが何を優先するか、ものの長所・短所をどのように評価するかで決まります。尚、この記事は、半田市K邸の現場にお連れしたお客様から頂いたご質問への回答を、もう少し詳しく述べさせて頂く為に掲載しました。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

集成材を使った土台についての記事:危険な防蟻処理剤は、使わない! (2007年4月30日)

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2x4工法の釘の正しい施工

先日、愛知県半田市 K邸にお客様をお連れして、構造の見学をしに行った際に、お客様から「壁の上の部分に釘が飛び出しているけど、これはどうするの?」というご質問を頂きました。私たち 施工者として当たり前に思っていることでも、初めて見る人にとっては、不思議に思われることがたくさんあるんだなぁと実感させられる一コマでした。

そこで、今回輸入住宅の施工について、これから家づくりを勉強していこうとお考えの皆さんに、もう少し詳しくご説明していきましょう。

写真にある通り、2x4の柱材の上には、上枠や頭つなぎと言われる横に寝かせた木材が使われます。これは、縦に並んだ柱材を一体のものとして形成する為に用いられます。それは、2階の床根太(床下地の材木)の重量を柱材全体に分散させて、1本の柱だけに負荷が集中しないように考えられているからです。

2x4工法って、こういうところも理に適っていると思いますよね。

では、何故みっともないようにも見える貫通した釘が、存在するのか。それは、同様に合理的な観点からわざと行われているのです。写真のような状況で、もし釘が見えなかったら、どうでしょうか?確かに見栄えはいいかも知れません。

でも、よ~く考えてみて下さい。下から目視で釘が見えなかったら、釘が本当に刺さっているか、どうやって正しく施工されているか確認出来ますでしょうか。もしかしたら、釘が全く打たれていないかも知れないと思いませんか?

そう、2x4工法では、規定によって色付けされた規格の釘を使用することで、どこにどういった釘が使われているか、検査員が分かるようになっています。その釘が木材を貫通したり、その釘の頭が見えたりすることによって、規定の強度の釘が規定の深さまで入っているということが分かるのです。

だから、写真のように釘が下から見えるということは、大工さんの正しく施工したというアピールなんですねぇ。また、釘には正しい間隔というものも存在しますから、決められた一定間隔で釘が施工されているというのも一目瞭然です。

勿論、こうした部分は、石膏ボードを張った後は、全く見えなくなってしまいますから、インテリア上も支障はありません。北米のビルダーたちは、自分たちが万一施工ミスをしても誰でもちゃんと分かるようにしているという点も、合理的ですね。

私たちが、ミスを故意に隠したり出来ないというのは、お客さんにとっての安心感につながり、耐震性や安全の確保に重要な意味を持つのです。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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家づくりは、已むに已まれぬ思いが大事

どんな職業でも同じだと思うが、普通の場合職を得る時の動機は、お金を儲けたいとか、有名になりたいとかいった自分本位な欲求であることが多い。それは、建築屋でも同じで、お金を儲けて会社を大きくする為に、流行りの新しいデザインや建材を取り入れたり、ローコストで他社と差別化を図ったりする。

でも、そこに大義というものは欠けらも存在しない。

社会に対して自分の仕事がどれ程役に立つか、それが多くの人たちにいい影響を与え得るのか、そんなことを考えて工務店・ビルダーを営む人は、皆無かも知れない。

だって、この長引く不況の中、どうやって生き残っていくかしか考えていないから、理想や理念なんてお金にならないものを追求することは無意味ですらある。私も若い頃は、そうだった。でもねぇ、そういうことだけでは、人間生きていけないって感じるようになった訳さ。

今の住宅業界に欠けたものがどんどん見えるようになってきた。それは、まさに先程述べた自分本位な欲求から生まれた家づくり。流行りのデザインを真似すれば、多くのお客に受けるから仕事も増える。太陽光やスマートハウスを採用するのも同じ発想だ。そこには、何ら理念はない。

皆がやるから、やらないと乗り遅れる。私は、そんな仕事の仕方は間違っているといつも思う。

間違った日本の住宅の在り方を正し、よりよくする為にはどうしたらいいか、それを既存の住宅メーカーがやらないならば、自分自身でやるしかない。そういう已むに已まれぬ思いがあってこそ、努力を重ね、天職というものになっていくような気がするのである。

欧米の本場の職人でしか施工出来ないレンガ積み外壁。超高耐久な住宅を実現する為には、自分でカナダの職人を見つけてくるしかなかったのである。

健康に安全で美しい欧米のドライウォールのインテリア。これだって、当初は日本には職人すら存在しなかった。手間・暇は掛かるが、ビニールクロスより遙かにいいものであることは、皆分かっているのにお金や面倒を考えてどの住宅メーカーも採用しない。

だから、自分でドライウォール用の塗料を輸入し、色まで調合するなんてことをやらざるを得なかった。

最近、私のブログ等を見て相談に来られるお客さんも、他社で建てたがその住宅会社は事業を辞めてしまってどこにも相談するところがない、という事情で電話をくれるのである。そういう已むに已まれぬ思いをお互いが共有してこそ、一致協力して為になる仕事をしようという気持ちになると私は思う。どこに頼んでも出来ることなら、自分の存在意義はないのである。

皆さんの家づくりには、大義があるか。仕事をお願いしようと思っている建築屋さんには、已むに已まれぬ思いというものがあるのだろうか。

家づくりには、高い理念や理想が必要な時代ではないでしょうか。

いくらローコストだって、1,000~2,000万円はするだろう。でも、どんどん悪くなる家では20年あまりで直す気力もなくなり、建て替えの憂き目に遭う。フェラーリが買えるくらいのお金が、ゴミとなるのだ。住宅ローンだって完済したばかりかも知れないし、年齢的にも子供の頑張りに期待する他ない。手間を掛け、品質を追求し、倍の金額の4,000万円を出せば、維持管理次第で100年の歴史を超える建物が建つだろう。

そんな住宅にビルダーの心意気を感じてくれる人は、必ずいるはずだ。

流行を追い、価格の安さだけで勝負するビルダーもいれば、世の中の輸入住宅への理解を深めたいという高い理想や理念の基で、相談する先がなく困っている人たちにも手を差し延べる私たちのようなビルダーも多く存在する。

廃業や事業放棄をしないで、家のメンテナンスを長く一緒にやってくれるビルダーは、どちらだろう。どちらに家づくりをお願いするのかは、あなた次第です。高いハードルを越えて、私たちと価値観を共有出来る人はそうはいないでしょう。でも、そういう情熱を持った皆さんと、私は家づくりをしたいのです。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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最近、輸入の窓のメンテナンス相談が増えています

今日は、ほぼ同時に2件の問い合わせを頂きました。

1つは、東京の方でアンダーセン・ウィンドウのダブルハングに付いているバランサーの糸が切れてしまったので、部品調達と交換方法を教えて欲しいというものでした。

もう1件は、三重県の方でアルミクラッドの輸入サッシの木部が、長年の雨や湿気で腐ってきているので交換したいというもの。

建築後10年を過ぎると、家の材料が傷んでくるのは当たり前のことですが、多くの人は一度建てたら永遠にメンテナンスがいらないといった感じで思っていらっしゃるようです。まあ、こうした認識をする人が多いのは、メンテナンスをしながら長く住んでもらおうという考えのない住宅業界や住宅メーカー・工務店の責任でもあると思いますが、心ある消費者の皆さんは、そろそろ気付いてきたようです。

だからこそ、自分の愛着のある輸入住宅をどうにかして美しく蘇らせたいという思いで、私たちに相談しに来られるのではないでしょうか。永遠のものというのは、コツコツ手を入れているから、その状態が保たれるのであって、何の努力もなしにそうなるものではないんですね。

さて、こういうメンテナンスの際に必要なことを、皆さんにもお知らせしておきましょう。

まずは、メンテナンスが必要な輸入材のメーカー名と建築時期。窓だったら、AndersenとかMarvin、Loewenなど。そして、そういったもののサイズや品番も製品を特定するのに重要な役割を果たします。

住宅メーカーから頂いた設計図や仕様書に、そういった詳細が書かれていない場合が多いですから、その会社が存続しているうちに、教えてもらっておくことが大切です。うちもそうですが、会社なんていつどうなるか分からないですからね(笑)

そういうことを一から探すには、相当の労力や費用が掛かります。また、それが分からないが故に、長年放置されて悪くなってしまうということも少なくありません。それは国産の建材でも同じなんですが、国産住宅の場合は、30年経つ前に建て替えされてしまうからメンテナンスが問題にならないだけです。くだらない低レベルなお話ですが・・・。お困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

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