お知らせ : ページ 282

本当に見積だけで判断出来る?

先日電話で外壁等のリフォームの相談を頂いた。

築15年程度の輸入住宅ですが、新築後すぐに建築屋さんが倒産してしまったそうで、それからどこの会社にもメンテナンスをお願いしていなかったという。また、どこかのリフォーム業者さんに以前増築をしてもらったようなのだが、今回更にもう一部屋増やしたいということだった。

外壁は、輸入住宅ブームの際に、フランスのプロヴァンス風という感じでよく目にしたコテ跡を付けた塗り壁仕上げ。その壁の至る所にクラックが入って、雨水も室内に侵入していることが窺える。

塗り壁材は、当時よく使われたアイカのジョリパット。骨材を入れなければ、漆喰のような風合いに仕上がるのだが、伸縮に弱い為構造体の動きに追随出来ずクラックが入りやすいという欠点を持つ素材だ。

特に、下地のサイディングを張らずに、防水紙の上に直接モルタルを塗って下地としたような施工(湿式)は、絶対と言っていい程クラックは避けられない。当然、ここも湿式のモルタル下地。

最初に見て、すぐにダメだと分かりましたので、お客さんには材料の欠点や施工上の不具合について出来るだけ分かりやすくお話ししました。

お客さん曰く、ホームメイド以外に数社から見積を取って決めるので、その旨了解して欲しいという。つまり競争させて安い所にお願いするということですね。

私たちもこの状況を見て見ぬふりは出来ませんから、どうしたらこの問題を解決出来るか、また将来発生するリスクをどれだけ少なく出来るかを考えながら、見積をお出ししようと思いますが、きっと他社でやられるような気がします。

見栄えを回復してただ安くするなら、現状の上に更にジョリパットを塗り増しするのが一番です。でも、構造体の状態を見ようとすれば、防水紙を含めて全て剥した上で、問題箇所を補修・交換をする必要があるのです。

更に、通気層を施工した状態でサイディングを追加(乾式)し、それからやっと上塗り材のスタッコフレックスを数回塗るということをしなければいけません。つまり、外壁補修をする項目だけで、他社と比べて倍若しくはそれ以上の金額が掛かると私は思っています。(材料や施工費もいいものは高いですしね)

どこまで見積に詳しく記載されているかは不明ですが、限られたスペースで多くを語ることは不可能です。そういう場合、多くの皆さんが、価格だけを選択の基準としてしまうのは自然なことです。

競争とか契約とかいったアメリカ資本主義の考え方には、気遣いや「仕事に妥協しない」という理想はありません。それは、数字に表れない、まさに心の問題だからです。それを理解出来ないで失敗した方を、私はたくさん知っていますし、それも勉強かも知れません。

私たちを含めて失敗はよくあることです。でも、それを真摯に受け止め、改善やリカバリーをする姿勢が大切です。勿論、見積以外に何で判断するのか?という疑問もあるかも知れません。気配りや言葉なんて信用出来ないという人もあるでしょう。

どのようにお客さんが判断されるかは分かりませんが、価格重視で同じあやまちを冒さないでと強く願うばかりです。家づくりって、本当にご縁だと思いますねぇ。また、自分の心や施工者の心が必ず家に表れるのは不思議です。

説明しきれない私たちも未熟ですね(反省) 私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: 塗り壁選びは、慎重に!(2008年8月31日)

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日進市で「レンガの家づくり相談会」、開催します。

創業以来、当社は地元・遠方を問わず、お施主様のご要望に対応してまいりました。しかしながら、地元のみなさまに対し優先して時間をつくれない期間が増えてしまいました。今後は定期的に「地元の皆様の暮らし」にしっかりと耳を傾ける時間が作れればと考えています。
まずは、輸入住宅をお考えの地元の皆様にゆっくりと時間をかけてご相談いただけるイベントを
開催いたしますので、是非この機会にお気軽にご参加ください。

We have built a house everywhere in accordance with customer’s request since the establishment and we could not have enough time for you who live at home area. So, I would like to hear you about life with enough time regularly from now on. Then we hold a meeting with you about building consultation for a western style house at this time. Please do not hesitate and contact us. Thanks.

3/12sat 13sun Time 10:00 ~ 17:00
場所:愛知県日進市岩崎台4-905 ホームメイド
電話:0561-75-4087
注) 相談の時間を取らせて頂きますので、事前にご予約頂けると助かります。

案内チラシはこちら

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日本の住宅は、ニュージーランド南部地震クラスに耐えられるのか?

一昨日、ニュージーランドのクライストチャーチで大きな地震が発生し、現地の建物や人々は甚大な被害を被った。地震そのもののエネルギーは、阪神淡路大震災の16分の1。M6.3ということですから、規模としては、日本ではごく一般的なものだと言える。

今、住宅メーカーの宣伝文句は、阪神淡路大震災くらいの地震では全然大丈夫ということだから、新築で建てられる日本の住宅は、ニュージーランド南部地震程度ならビクともしないと思うかも知れない。

でも、震源地が直下で5kmと浅い今回の地震の揺れの強さ(ガル、加速度)は、10kmと少し深かった阪神淡路大震災のそれと比べると、2倍だったと言われる。

ということは、阪神淡路大震災クラスでは大丈夫でも、今回の地震クラスの揺れが発生したら、今の耐震基準の家でも大丈夫とは言えないし、そんな地震が私たちの住む地域で起こらないという確信は、誰も持てないのである。人間の技術というものは、自然には何と無力なのかと思い知らされる。

ニュースでは、クライストチャーチのレンガ積みの建物の多くに被害があったと報道された。よーく見ると、積んであったレンガは、私たちがレンガ積み外壁を施工する時に使っているレンガのような穴の開いたものは皆無であった。

つまり、日本のレンガ・タイル外壁と同様、耐震用の鉄筋を全く入れていなかったことがわかる。

また、我々のように2x4木造工法の構造体の外側を覆う形でレンガを積むだけの施工と違い、構造そのものをレンガで造っている建物であったことで、建物そのものの重さが増大し地震に振られる負荷も大きくなったと思われる。

私たち ホームメイドが建てるレンガ積み外壁の家でも、耐震金物の重要性と軽い構造体に負担を掛けないレンガ積み外壁にすることの意味を、改めて認識させられる出来事であったと感じます。また、外壁だけでなく、地盤や基礎の強化という点も怠ってはいけません。

それにしても、クライストチャーチの昔の街並みは、美しかったです。

デザイン豊かな街並みが破壊されてしまったことと、多くの被害者が出てしまったことは、本当に残念でなりません。私たちは、ニュージーランドの早い復興を願うばかりです。

こんな街並みを高い耐震性で創り上げることが出来たら、どんなにか素晴らしいことかと今更ながら思います。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

最後に、被害に遭われた多くの皆さんにお悔みと深い哀悼の意を表します。

レンガ積みについてもっと知りたい人は、カテゴリー「レンガ積み外壁」の記事をご覧下さい。また、基礎については、下記「基礎・地盤補強」のタグをクリックして下さい。

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室内は、大人の空間

ステンドグラスのKichler社製ミニペンダントライト。赤茶のオークキャビネットとツヤのある黒っぽい幅広カウンター。

イギリスの会員制のクラブの雰囲気をデザインしました。

クロームカラーの輸入の水栓金具とシンクが、カウンターに映っているところなんかは、素敵でしょ。キッチン水栓の左には、ソープディスペンサーも設置しました。

このキッチンは、バーカウンターのスタイルを取っているので、シンクの前に座っている人とおしゃべりしながらの作業が可能な空間として設計されています。

でも、このキッチンは、レストランバーではありません。愛知県大府市で建てた輸入住宅 N邸のキッチンです。

ため息が出るくらい、この少し薄暗い感じがたまらないですね。勿論、全てカナダからの輸入のオーダーキャビネットです。食洗機やコンロ、オーブンもドイツのミーレ製。国産のキッチンでは、こんな感じでオーダーしたら、500万円は下らないでしょうねぇ。

まあ、価格のことはともかくとして、美味しいお酒や美味しい料理を作るなら、素敵なデザインのキッチンであるべきです。創造力とセンスこそが、ホームメイドの真骨頂です。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

<作品紹介>: 3連ガレージの大人のレンガ積み ~N邸~

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土台に使うならヒノキの心材を

木造住宅において、コンクリート基礎の上に最初に載せる材木のことを土台と言いますが、多くの住宅メーカーや工務店では、防蟻処理の薬剤を加圧注入したCCAと呼ばれる材木(ダッカーウッド)を使用することが多くなりました。でも、こうした材木は高温下で圧力を掛けて製造される為、木が本来持っている強度(堅さ)や粘りが失われる可能性があります。

人間の健康への影響を考えて、私たちは白アリの駆除薬剤を極力使わないというポリシーがありますので、虫が付きにくく耐腐朽性のあるヒノキの心材を使います。勿論、白アリはCCAだろうがヒノキだろうが何でも食べますので、CCAでもヒノキでも安心は出来ません。

でも、他に食べるものがあれば、それを優先して食べるのが人情?です。まずはシロアリの嫌いなニオイを持つ自然素材のヒノキを使うことで、被害を受けるリスクが少なくなるようにすべきと私たちは考えます。

また、別添の表にあるように、ヒノキはセランガンバツという南洋材の次に耐腐朽性がある素材なのです。(ホームメイドは、熱帯雨林の木の伐採にも反対ですから南洋材も極力使わないようにしています)

私共 ホームメイドのある愛知県は、ヒノキの産地である木曽が近いこともあって、こうした材木を私たちの輸入住宅に積極的に活用します。

あと、心(芯)材についても少し述べさせて頂きます。心材とは丸い木の中心部の比較的堅い赤身のことを指します。それとは反対に、木の外側部分の白太のことを辺材と呼びますが、こちらは細胞が成長する部分でもありますので、比較的柔らかいと言われています。この部分は、水や養分を吸い上げる導管があり、水分も多く比較的腐りやすいです。虫も柔らかな方が食べやすいですよね。

私たち ホームメイドが、何故土台にヒノキの心持ち材を使って家を建てるのかがお分かり頂けましたでしょうか。(尚、場合によっては、ヒノキよりもヒノキチオールの含有量が多いヒバを使用することもあります)

防蟻処理の薬剤に頼らず、こういった自然の摂理をうまく利用して家づくりをしていくことこそが、大切だと考えています。勿論、必要悪という言葉もありますから、被害を受けた場所や状況に応じて局所対応することまで否定はしませんよ。

そして、私たちは土台以外にもシロアリの侵入を防ぐ為の対策として、物理的なバリアを複合的に施工します。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

<関連記事>: ホームメイドが使う土台の木は? (2013年3月20日)
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重厚なブリティッシュ・マンテル – Georgian –

この黒光りしたデザインの暖炉飾りをご覧下さい。格調と伝統という言葉がピッタリのマンテルではありませんか。

マンテルの両サイドとトップには飾り棚が設けられ、洋書や美術品、ウイスキーのボトルを並べれば、まさに英国スタイルのインテリア。

勿論、飾り棚を付けないでも十分な格式を感じさせてくれますね。そうした場合、部屋のコーナーに配置することも可能となります。

両サイドの飾り棚を付けない状態で、幅約1.6m(マンテルで一番幅のあるトップシェルフ)。両サイドの飾り棚を付ければ、幅約2mにもなる堂々たるマンテルです。

色のバリエーションも、黒以外にマホガニーやダークオーク、ナチュラルメープルや白なども用意されています。カナダのマンテルは、これ以外のデザインもありますので、またご紹介していきますね。

ホームメイドでは、こんな素敵なマンテルも他の資材と一緒に輸入して家を造ります。皆さんもホームメイドで家づくりしてみませんか?

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クラックの入らない塗り壁 スタッコフレックス

皆さんの家のまわりでも、コテ塗りされたおしゃれな塗り壁をしていらっしゃる輸入住宅が増えてきたと思います。

でも、よーく見て下さい。窓の周りや、壁パネルのジョイントライン(目地、つなぎ目)にクラックが入っているお宅を見かけませんか?

日本で広く使われているジョリパットという塗り壁材は、シリカサンドという素材でできているので、弾力性や追随性に乏しいのが現状です。

北米の塗り壁材の多くは、カルシウムサンドとアクリル・ポリマーの混合物ですから、塗り厚の70%程度分伸縮するという高い弾力性を誇ります。

通常の塗り壁材は、6~7年が耐用年数であるのに対し、こうして、曲げた状態で30年経っても経年変化がなかったという報告もある程です。(期待耐用年数は、20年以上)よく日本で施工されるサイディングに塗装した外壁では、10~15年で塗り替えをしなければいけませんので、その耐久性は相当なものですね。

また、スタッコフレックスは防水性があるにもかかわらず、通気性があるということから、下地の構造体に含まれる水分を外に放出するという機能もあるのも特徴です。ですから、外壁の内側に雨水が入り込んだり、内部で結露を起こしたりしても、水分が徐々に抜けて行ってくれるんですね。

このように、コンクリートサイディングの上からでも施工できますから、外壁のリフォームや塗り直しにも威力を発揮しますし、新築時の塗り壁材として使って頂ければ、長期間に亘ってメンテナンスが不要になります。

コテなどを使って表情を出せば、ジョリパットでなくとも南フランスやスペインのような南欧の風情を醸し出すことも可能ですし、下地の形状を選ばないという特性から、丸くなったり、アーチ状になったりした場所でも、簡単に施工することが出来ます。

また、スタッコフレックスは、非常に高い断熱性能をも発揮するとも言われています。

スタッコフレックスの厚み1.42mmで0.01584W/mkという熱伝導率に対して、外断熱としてよく使われる断熱材の発泡ポリエチレンの厚み25mmで0.05W/mkですから、厚さの薄いスタッコフレックスで3倍以上の断熱性能があるというのは、驚異的です。

外壁のクラックでお困りの皆さんや新築で塗り壁の外観を希望されている方は、是非、こうした塗り壁材を使ってみては如何でしょうか?

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

スタッコフレックスの使用例:
イメージは、懐かしいおばあちゃんの家 ~M邸~

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やっぱり、舶来ものはいいでしょう?

こちらは、先日愛知県豊田市のM邸に設置したカナダ GE社製ラジエントヒーター式電気オーブンレンジ。コンロ部分をアップで撮影したのですが、背面に立ち上がった操作部の感じがなんともクラシックでいいでしょ。

あと、丸い4つのコンロは、IHヒーターではありません。ガラストップに内蔵された熱線コイルのようなもので温める形式ですから、IHのように電磁波を多く出すことはないと言われています。

それにしてもこのレンジ、でかいんですよ。国産のレンジなら、60cm幅のものが主流ですが、何と76cmもあるんですねぇ。

こんなのが1台キッチンにあったら、どんなにか楽しいことでしょう。

でも、価格は国産のコンロと同程度ですから、一度使ってみたいですよね。但し、国内では修理は出来ませんし、マニュアルは全て英語かフランス語です。まあ、国産のコンロやオーブンも壊れたら買い替えですから同じです。

ただ、北米から取り寄せるのに時間が掛かりますから、調子が最近よくないと感じてきたら、早めに次のものを手配して頂くのが間違いないかも知れませんね。

まあ、そういう輸入家電の面倒なところも何か楽しいですね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。

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木製ラブチェア(Sack Back Settee)

カナダの手づくり家具を作る小さな工房では、こんなデザインの椅子やテーブル、食器棚や整理タンスなどをオーダーメイドで製作してくれます。

カナダの有名人なども購入するそうで、私が10年以上前に訪れた際よりも少しずつ会社も大きくなってきていますが、大量生産など絶対にしない(やれない)メーカーです。ここの家具の特徴は、金物を極力使用しないで組み立てられているというところです。

つまり、部品と部品とを組み合わせる際は、木でできたカシメやクサビを打ち込んで固定します。ですから、欧米の古い家具の作り方を再現していると言われています。

また、場所に応じて部品毎で木の種類を変えているという点も面白い特徴です。

このイスは、座る部分(座面)は、柔らかいパイン材を用いていますが、背もたれのアーチ部分などは、適度なしなりがあって頑丈なアッシュ(和名:トネリコ)、垂直荷重が掛かる脚部にはカバ材が使われています。

こうしたちょっとした気遣いが、座った際の居心地感を高めてくれますし、長く使える耐久性につながります。また、塗装についてもアンティーク塗装やカラフルな色遣いの塗装、無塗装などの注文にも応じてくれます。

日本で売られている東南アジア製の安い家具と比べて、デザイン、機能、耐久性、全てに於いて優っているこうした家具は、ホームメイドでしか手に入りません。まさに家宝と言える逸品ですね。

勿論、カナダ無料招待ツアーにご参加頂ければ、こうした家具屋さんにもお連れしますよ。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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天然スレート(粘板岩)の屋根

皆さん、石の板で出来た屋根材をご覧になったことはありますか?こちらは、愛知県丹羽郡大口町のB邸で施工した天然スレートの屋根をアップで撮影したものです。縄文時代の黒曜石の矢じりのように削られた石の板は、全てデザインが異なります。そりゃそうですよね、天然石ですもん(笑)

この石は、遠くフランスの地下深く、何億年も前の地層から掘り出されたものを薄く剥いだものなんです。欧米では、古くから使われていて、ルーブル美術館やモンサンミッシェル修道院、各地のお城や教会建築などで見ることが出来ます。また、最近では、カナダや中国、日本の東北地方(雄勝石)などでも、天然スレートが産出されています。

こうした天然スレート屋根の耐久性は、120年以上とも言われています。

ですから、コンクリートの薄板に防水塗装しただけの国産のスレート瓦(カラーベスト)とは、全くの別物です。だって、スレート瓦は、おおよそ10年程度で塗り直しが必要ですが、天然スレートは半永久的にそのままで大丈夫なんですから。

天然スレートの屋根でも、写真のように雪止めも施工出来ますし、隙間なく敷き詰めれば雨漏りなども起こりにくいのです。勿論、下地の防水施工については、慎重に行う必要がありますが・・・。

また、天然スレートには鉄分を多く含むものもあり、時が経つとそれが屋根の表面に浮いてきて、褐色や様々な色に変わってくるものもあるようです。その様子も天然故の趣きが感じられるのでしょうねぇ。

価格は、スレート瓦の4倍程度しますが、一生塗り替えが必要ないとなれば、ライフサイクル換算のコストもそれ程ではないかも知れません。皆さんの家も、こうした美しい天然スレート屋根を採用しては如何でしょうか。こういうのが、本当の贅沢ですね。(2013年にもっとお値打ちに購入出来そうなメーカーを見つけました。本物での新築や張り替えに興味のある方は、ご相談下さい。)

<作品紹介>
天然スレートの屋根を施工したレンガの家: 大人のブリティッシュトラッド ~大口町 B邸~

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